おはようございます。
「なりたい印象」を、あなたといっしょに見つけていく。
骨格・肌質・お顔立ちから魅力を読み解き、"選ばれる印象"をデザインする。
印象ナビゲーター・ヘアメイクアーティスト「AimBle」の小川敬子です。
前回のブログでもお伝えしましたが、ヘアメイクアップアーティストから「顔の印象戦略コンサルタント」へと肩書きが変わったので、出だし文も今日から変更しました。
「旅する」という表記が気に入っていたので使えなくなったのは残念ですが、反面とても新鮮に感じています。
さて話は変わりますが、今は雑誌や本だけでなく、SNSや動画サイトでメイクの仕方を見ることが簡単にできます。
私もよく空き時間に見ていますが、ハイライトとシェーディングを駆使した劇的なビフォーアフターがたくさん目に入ってきます。
驚くほどシャープな小顔やスッと通った鼻筋が一瞬で作られる様子は、見ているだけで、
(おぉー!)
とワクワクするものです。
ただ、動画のなかで使われているコスメの色に注目したことはあるでしょうか。
かなり暗い色のシェーディングスティックや、反対にかなり明るいトーンのハイライトが使われていることが多いのに気づいたことはありませんか?
(動画と同じ立体感を出すには、これくらいはっきりした色でないといけないのかな)
と思い、極端な色味のコスメを日常のメイクに取り入れているなら、少し立ち止まってみてください。
その色選びこそが、リアルな日常でのメイクを難しくしている原因になっていることがあるからです。
画面越しに映えるための「演出」とリアルな日常メイクのちがい
Hair & Make : Yukiko Ogawa(AimaBle)
SNSの動画で使われるコントゥアリング用コスメが極端な色をしているのは、強いライトの下で撮影されることが多く、光の当たり方によって顔の凹凸が画面上では実物より平坦に見えやすくなるためだと考えられます。
またその方が、メイク後の立体感の変化を見る側がしっかりと実感できるからではないかとも考えています。
そのぶん通常よりも暗い色で影を描き、明るいトーンで光を仕込むことで、カメラを通してもメリハリが伝わりやすくなっているのです。
つまり、画面で見る美しい立体感は、「強い照明」と「極端な色」が組み合わさって初めて成立しているバランスだといえます。
いっぽう私たちの日常は、オフィスの蛍光灯や自然光・間接照明など、さまざまな角度からの光に包まれています。
SNSのような正面からの強い光だけの環境とは異なるため、同じように暗すぎる色をシェーディングとして使うと、光の補正効果が働かず、影がそのまま「不自然な線」や「色ムラ」として見えてしまう可能性があります。
大人世代のお顔は、年齢とともに表情筋の衰えやたるみなどの変化でくぼみが目立ちやすくなってきます。
立体感を出したいからとSNSと同じように極端に暗い色のシェーディングを重ねると、立体感が出るよりも不自然さがきわ立ったり、かえって老けて見えてしまうことが出てきます。
シェーディングやハイライトとして使う色は、演出用の色と日常になじむ色は分けて考えることが大切です。
シェーディングが「汚れているように見える」原因と失敗しにくいトーンの目安
日常のメイクで、
(シェーディングを入れると顔が汚れたように見える)
(鏡で遠目に見ると、そこだけ浮いて見える)
と感じたことがあるなら、それは技術の問題というより、肌のトーンに対してコスメの色が暗すぎることが原因かもしれません。
シェーディングとは、顔の骨格に合わせた自然な影をメイクで協調するためのテクニックです。
影が汚れに見えてしまうのは、肌のトーンとコスメの色の差が大きかったり、境界線がしっかりなじんでいないことが多いです。
シェーディングの色を選ぶ目安のひとつとして、あなたの肌のトーンよりも1~2トーン暗い色を選ぶと、日常の光の中でも自然で肌になじみやすくなります。
私たちの顔は平面ではないため、少し暗いトーンが乗るだけで光の当たり方が変わり、自然な影として効果を発揮しやすくなります。
ハイライト選びで気をつけたい「質感」の落とし穴
コントゥアリングでは、シェーディングの色選びと同じくらい、ハイライトの質感選びも印象の仕上がりを左右します。
SNSで人気のハイライトには、ときにメタリックな強い輝きのものを使っているメイクが出てきます。
これも、画面越しにツヤ感を伝えやすくするための演出であることが多いためと考えられます。
ですが、輝きの強いハイライトを肌にのせるとライトの光が集まりすぎて、その部分だけ白く発光してしまうことがあります。
せっかくていねいに入れたハイライトが、かえって悪目立ちしてしまうのは残念です。
大人の肌には、繊細なパールの質感やラメの入っていないマットな質感がなじみやすくオススメ。
ほお骨などの立体的で面積の広い部分には繊細なパールを、こめかみや小鼻の脇などくぼみやすい部分にはマットな明るさを重ねると、自然な立体感を演出しやすくなります。
まとめ:肌になじむ心地よいトーン選びを
SNSのコントゥアリングメイクは、強い照明という特殊な環境の中で計算してほどこされたものです。
それをそのまま真似てしまうと、シェーディングやハイライトがかえって目立ちすぎる仕上がりになりかねません。
シェーディングを肌よりも1~2トーン暗い色にし、ハイライトも同様に選んだり、粒子の細かいパール感に変えるだけで仕上がりの印象は変わってきます。
トレンドを追うだけでなく、あなたの肌や骨格に調和するバランスを見つけることが、ナチュラルな印象や魅力を引き出す近道です。
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