おはようございます。

大阪・堺市でヘアメイクアップアーティストとして活動をしている、「エマブール」の小川敬子です。

 

 

 フリーランスになってからはときおり、わたしの友人でもあるヘアメイクさんや着付けの先生方に、いっしょに現場へ入ってもらうことがあります。

 

 

 いっしょに仕事をしていただくわけなので、ヘアメイクさんの場合、アシスタントとして入ってもらうのではなく、ヘアセットを中心にスタイリストとして入ってもらうようにしています。

 

 みんなそれなりに現場での経験を積んでいる子達なので、ヘアセットの下準備をしてもらったり、ボディメイクをしてもらうだけに来てもらうには技量がもったいないですし、彼女たちもスタイリストなので、1つでも多くのヘアセットやメイクを手がけたいと思っているはずだからです。

 

 

 昨日のブログでご紹介したブライダルヘアメイクの帰り、その日いっしょにヘアメイクに入ってもらったヘアメイクさんと帰りに夕食を食べて帰りました。

 

 

 お野菜中心のとても健康的な食事をいただきながら、その日のブライダルヘアメイクについての感想や反省点を話したり、今行っている現場の話など、いろいろなことを1時間ほど話しました。

 

 彼女はヘアメイク事務所に籍を置いた状態でフリーランスとして活動をしているのですが、その事務所のトップの方の圧力がとてもしんどいと話していました。

 

 

 わたしはヘアメイクになる前は事務職に就いており、そのあとフリーターとして販売の経験を積んだのちに今のヘアメイクの職に就くという、異例の転職をしています(笑)

 

 事務職のころにもいわゆる「お局様」という存在の方がおられたのですが、わたしがヘアメイクアップアーティストになって初めて所属した事務所でも、トップの大先生の圧力(今でいうとパワーハラスメントに当たると思います)が、とてもひどかったです。

 

 

 今のわたしも大先生ほどではありませんが、それなりの年齢になり、あらためて大先生やお局様のことを思い起こして思うのは、気持ちにゆとりがなかったのではないか、ということです。

 

 わたしが気持ちにゆとりがあるということではありません。

人にはその人にしか分からない忙しさやさまざまな環境があり、そこに身を置かざるを得ないことが多々あります。

 

 吐き出すことのできないストレスや日々の疲れ、そしてなかなか取り去ることのできない体の不調や痛み…。

これはわたしも同じように体感しているのですが、これらが心身に溜まってくると、やはり心の状態としては良くない方に向かってしまいます。

 

 だからといって部下や社員にきつい口調で言葉を言ったり、理由を聞かずに頭ごなしに叱るのは間違っていると思います。

それではただ委縮してしまったり、反発心や不満しか生まれないからです。

 

 わたしも過去にそのような経験をしているため、いっしょに現場入りしてもらうヘアメイクさんたちには、ヘアメイクアップアーティストとして対等に接するようにしています。

 

 その方が彼女たちの方からいろいろな相談や提案を積極的にしてくれますし、わたしが指示をしなくても、彼女たちの判断で先にいろいろな仕事をこなしてくれたりと、良い環境ができているように実感しているからです。

 

 

 

 ただ、ときには注意をうながさないといけないことも出てきます。

そのときにむずかしいと感じるのが、1人1人年齢や現場経験・携わったことのある仕事がちがうことです。

 

 もちろん、今まで入ったことのない現場に入る人に注意するようなことはしません(笑)

 

 たとえば、

 今までブライダルの現場しか入ったことがないけど、今回初めてCM撮影の現場に入った。

というような場合は、なにもその現場のことが分からないわけですから、いろいろと教えてあげる必要があります。

 

 

 問題は、今まで経験のある仕事に入ってもらう場合です。

 

 たとえば、撮影のヘアメイクに入ってもらう方が何度か撮影の現場経験を踏んでいる場合、その人の経験値での判断が成されることが出てきます。

もちろんそのほうが仕事が円滑に行くことは多いのですが、場合によってはクレームや、不測の事態を引き起こすこともあります。

 

 またご提案をするさい、

「こっちの方が良いです。」

と言いきってしまうと、クライアント様は、

ちょっと不満(うちのイメージがあるのに…。)

と、ご不満やクレームにつながってしまったり、最悪の場合、次のご依頼につながらなくなってしまいます…。

 

 とはいえ、そこは伝えなければそのヘアメイクさんには分からないことなので伝える必要が出てくるのですが、その人の年齢や経験値に合わせて伝えなければいけないのもむずかしいところです。

 

 相手が20代の方であれば経験値が浅いため、

ブラシ「こう言うときは理由を添えて伝えた方が、お客様は1度考えてくださったりご不満につながらないので、良いふんいきで仕事が進んでいくよ。」

と伝えると、考え方の幅を広げてあげることができるようになります。

 

 また30代である程度の経験値が備わっている方であれば、

ブラシ「今の伝え方だと選択肢が1つしかなくなってしまうので、選択の幅を広げられるような伝え方や、相手の方がそちらを選んだ理由も大切にしながら話すようにすると、ほかになにか良い物が見つかったときに相談をしてくださったり、話しが円滑に進みやすくなるし、安心感を持ってもらえるよ。」

と伝えるなど、工夫をして諭すことが大切だと感じています。

 

 

 今は風潮的にパワーハラスメントとしてすぐに取り上げられやすい世の中ですが、伝えるべきことや注意を促す必要があるときには、キチンと伝えることがとても大切です。

でなければ一番迷惑をこうむるのはお客様だからです。

 

 でも、注意や諭すことと怒鳴ることは別物。

これこそパワーハラスメントです。

 

 わたしも立場的にはもう中堅よりも上の位置くらいまで来ているのですが(苦笑)、お客様にとっても、いっしょに働くヘアメイクさんや着付け師さんたちにとっても、良い環境をご提供できるように心がけていきたいです。

 

 

 

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