おはようございます。

大阪・堺市でヘアメイクアップアーティストとして活動をしている、「エマブール」の小川敬子です。

 

 

 あなたは普段なにげなくファンデーションを塗っていませんか?
メイクにはアイメイクや眉メイクのようにむずかしいメイクがありますが、それ以上にむずかしいのがベースメイクなんです。

 

 あなたもこのような経験をしたことはありませんか?
「肌色に合う色を選んだはずなのに、なぜか肌が白くなり過ぎる。」

 

 今日はなぜこのようなことが起こるのかや、どうすればあなたの肌色に合ったファンデーションを選ぶことができるのかについてご紹介していきたいと思います。

 

 

■このブログの信頼性について

 このブログを書いているわたしは、ヘアメイク歴19年のヘアメイクアップアーティストです。

 

 9年間、結婚式場でブライダルヘアメイクの経験を積みました。
ブライダルヘアメイクにおいてはセントラファエロ・アンジェルミエールにて、5年連続顧客満足度第1位を獲得しています。

 

 現在フリーランスとして、CMなどのメディア撮影からメイク講師など、さまざまな現場でヘアメイクアップアーティストとして活動をつづけています。

それではさっそくご紹介していきます。

 

 

 先日、シンガポールにお住まいの方のオンラインベースメイクレッスンを開催させていただきました。

 

 メイクレッスンのおり受講者様から、

お母さん「ファンデーションをあたらしく買ったんですけど、わたしにはどうも明るすぎるみたいで。
でもべつの色だとすこし暗すぎるのではないかと思いますし…。

 先生は仕事でいろいろな肌色の方にメイクをされていますが、どうやって肌色に合うファンデーションを選んでいるんですか?」

というご質問をいただきました。

 

 

 そうなんです。
ベースメイクでむずかしいのがファンデーションの色合わせなんです。

 

 ファンデーションの色選びがむずかしい理由としては、一番最初に挙げたように、「ファンデーションを塗ると肌の色が明るくなりすぎる」点です。
百貨店などで美容部員さんに、あなたに合う肌色を診てもらったのに白くなるという方も多くおられます。

 

 ではなぜファンデーションを塗ると肌の色が明るくなりすぎてしまうのかというと、化粧下地を使うことで肌の色が明るくなっているからです。

 

 

 化粧下地は肌にさまざまな効果をもたらすものがあり、中には肌色が変わらないものもありますが、その多くは肌のくすみを払う効果を持っています。

 

 肌のくすみを払うということは、肌がワントーン明るくなるということ。
そこへあなたの肌とおなじ肌色のファンデーションをのせてしまうと、さらに肌の明るさが上がってしまい、肌が白くなり過ぎたように感じてしまいます。

 

 化粧下地で肌の色がワントーン明るくなると、その時点で肌が白っぽくなったように感じると思います。
その上からあなたの肌色とおなじ色のファンデーションをのせてしまうと、下地で白っぽくなっている肌色が少しだけトーンダウンするていどにしかなりません。

 

 たとえるなら、白の絵の具の上に茶色をのせると白っぽい茶色になりますよね。
地肌とおなじ色までトーンを下げることはできないということです。

 

 もしあなたが今使っている化粧下地が、肌を明るくしてくれるものであれば、ファンデーションは地肌よりもワントーン暗めのものを使うことがオススメです。

 

 

 受講者様はベースメイクレッスンに向けて、レッスン用にとファンデーションを買いに出かけられたそうなのですが、受講者様の地肌に合う色が完売となっており、わたしがオススメしていたワントーン暗いファンデーションではなく、ワントーン明るい色を勧められて購入されていました。

 

 そのため肌に塗ると肌が明るくなってしまわれ、

お母さん「白すぎますよね…。
お店の方に「これでも大丈夫」といわれて買ったんですけど、首などと合ってなさすぎですよね。」

と、少し気落ちされていました。

 

 これとはべつに、肌よりも暗い色のファンデーションをお持ちだったので、そちらを使っていただくとちょうどいい肌色になり、とても自然なベースメイクに仕上がりました。

 

 受講者様も、

お母さん「ファンデーションの色選びってむずかしいですね。
わたしにはこちらの方が合うようなので、こっちを使ってメイクします。」

と、安心されていました。

 

 

 このファンデーションの色選びのときに、受講者様から最初に挙げた、
「仕事ではいろいろな肌色の方がいますが、どのようにしてファンデーションを選んでいるのですか?」
というご質問をいただきました。

 

 質問に挙がったように、仕事ではいろいろな肌色の方のメイクをすることになります。
とはいえ、ファンデーションをその人に合わせていろいろな種類を買いそろえることはできません。

 

 なぜならば、ファンデーションにもツヤ感やマット感といったさまざまな効果を肌にあたえるものがあるため、撮影内容に合わせて使い分ける必要があるためです。
すべての色を買いそろえていると、ファンデーションだけで10本も20本も買うことになってしまいます(苦笑)

 

 そのためわたしは、2色のファンデーションを混ぜて、その人に合う色を作るようにしています。

 

 

 2色のファンデーションを混ぜることで、お一人お一人に合った肌色を作ることができるだけでなく、ファンデーションを買いそろえる必要もなくなります。

 

 そのため受講者様には、ワントーン明るい色のファンデーションはそのままお持ちいただいて、化粧下地を買い替えたりなどしたときに、肌色の明るさに合わせて、ワントーン暗いファンデーションと混ぜたりしながら使っていただくようお伝えしました。

 

 さきほども挙げましたが、化粧下地の中には肌色が変わらないものもあります。
そのようなばあい、肌よりもワントーン暗い色のファンデーションを使うと、肌がくすんだような仕上がりになってしまいます。

 

 そのときはワントーン明るい色のファンデーションを混ぜることで、地肌とおなじ色の明るさを作ることができ、ベースメイクだけが浮いてしまうということを防ぐことができるようになります。
もしくは地肌とおなじ色のファンデーションを使うことをオススメします。

 

 

 ベースメイクは少し肌のトーンが明るく見えるように仕上げた方が、若々しい印象に見せることができます。
そのため少し白っぽくなってしまったとしてもおかしくはありません。
 

 ただお顔全体が均一に白っぽくなってしまっていると、立体感が出なくなったり、それこそ首などとの色のちがいが強調されてしまうので、塗り方には気をつける必要があります。

 

 

 ベースメイクレッスン後、受講者様から、

お母さん「今朝は、ファンデーションをしっかり塗って、口紅も眉も完璧で、アイメイクだけし忘れた感じですが(笑)、やはりしっかりお化粧をするとテンションが上がりますね。
また来週もよろしくお願いいたします。」

と、うれしいご感想をいただくことができました。

 

 次回はアイメイクとチークのレッスンを開催させていただくのですが、次回でフルメイクができるようになるのでしっかりとお伝えしていきたいです。

 

 

 『ベースメイクはお顔の土台』です。
ベースメイクがキレイに仕上がると、ほかのポイントメイクもさらにうつくしさが引き立ちます。
ファンデーションの色選びで困ったときは、ぜひ試してみてくださいね。

 



 

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