おはようございます晴れ

 

 ヘアメイクアーティスト・エマブールの小川敬子ですニコニコ

 

 

 新型コロナウィルスの感染拡大が勢いを増しています。

 以前某ニュース番組で、自宅療養を余儀なくされている方が重篤な状態に陥り、命のトリアージが行われる中で亡くなられてしまうというリアルな映像を観ました。

 

 政府は「医療崩壊が起きつつある」という言い方をしていますが実際にはすでに医療崩壊が進み、命の選別が行われていることを目の当たりにしてとてもショックでした。

 

 

 私はお客様にヘアセットやメイクをする仕事をしています。

メイクをするときはヘアセットをするとき以上にお客様との距離感が近くなります。

そのため、自分が感染をしていてはいけないということはもちろんですが、感染してもいけないという気構えを持って仕事に出ています。

 

 

 これだけウィルスの感染力が強くなっていて緊急事態宣言ももう何度としれず出ていますが、その効果が薄くなっていることをいろいろなところで感じます。

 

 以前であれば緊急事態宣言が出ると一気にイベントが延期や中止になっていましたが、今は予定通り開催されています。

フジロックも大々的に開催されていましたよね。

また、ある撮影で撮影場所に許可と予約を取らないといけないのですが、以前は緊急事態宣言が出るとお休みになって電話がつながらない状態になっていたのですが、今回の緊急事態宣言からは宣言中も営業をする方向になっています。

 

 たび重なる緊急事態宣言に対していろいろな思いが私もありますが、だれしも生活があるので背に腹は代えられない状態になっているのだと思いますし、長引く自粛への疲れもあるのだと思います。

 

 

 ある仕事で現場へ訪れたときに、到着してすぐに衝撃的なことを伝えられました。

「お客様の中に2名、濃厚接触者の可能性がある人がいます。」と。

正直なところ、私もまだワクチンを打てていないので仕事を放棄して帰ろうかと思いました。

濃厚接触者ではなくてもその可能性があるだけで恐怖です。

 

 クライアント様にくわしい経緯を聞いたのですが、

「ゴーグルとマスクをしてもらって、その人たちだけ別の場所でヘアメイクをしてもらいます。15分以内であれば小川さんは濃厚接触者には当たりませんのでそれまでにヘアメイクを終えてもらえれば感染の心配はありません。」

と言われました。

 

 皆さんはこう言われてどう思いますか?

 私は、(はぁ?)と思いました。

 

 この「15分以内であれば濃厚接触者といっしょの空間にいてもこちらは濃厚接触者には当たらない」というのは厚生労働省の既定のようです。

ですが、私から言わせてもらうとその根拠を知りたいなって思いました。

ニュースやインターネット上でも上記のことを聞いたことがないからです。

 

 結局その2名の方を施術することになりましたが、生きた心地がしなかったです。

 家族と同居をしているので帰ってからどう話そうかとものすごくいろいろと悩みました。

 

 

 クライアント様から、

「お疲れさまでした!(省略)あとはコロナの感染者が出ないように祈るだけですね!」というなんとも軽いメールが届きました。

(コロナに対しての危機管理と意識が軽すぎる…。これは無い。)

と思い、正直な気持ちを返信しました。

 

 ・私たちヘアメイクはお客様との距離がとても近いこと。

 ・お客様が濃厚接触者の可能性があると言うことは、そうでないかもしれないが感染している可能性も否定できないということ。

 ・私が万が一感染すると同居している家族にも感染すること。また、仕事を全てキャンセルしなければならないこと。

 

 上記を挙げ最後に、

「御社の仕事にはコロナが収束するまで出れません。」と伝えました。

コロナが収束するまで、と記していますが私的には2度と無いという感じです。

 

 すぐに血相を変えてクライアント様からていねいな謝罪と、お客様が濃厚接触者であるかをどうかをはっきりと究明すること、そして今後同じことが起こらないように規約を設けることが提示されました。

 

 

 そこからの対応が早く、早急に濃厚接触者の可能性の究明に当って下さったのですが、結果は陰性でお客様と接触された方もPCR検査の結果が陰性だったため、晴れて私の感染の可能性はゼロになりました。

 正直なところ、この知らせを聞いたときは安心感から力が抜けて思わずしゃがみ込んでしまいました。

本当に一安心です。

 

 あとは規約の対応ですがここでまた軽々しいメールが…。

私は早急に濃厚接触者の可能性の究明やていねいな謝罪をいただいていたので今後の仕事も「規約があることを条件に」お引き受けすると返答をしていたのですが、規約ができていない状態で、「次回の仕事をおねがいできませんか?それまでには規約を完璧にしておきます!」という連絡が届いたんです。

 

 (だれが受けるねん。)

これが一番に思ったことです。

 

 仕事の依頼を受けたとしても、その日までに規約が完成している保証はありません。

また、規約はお客様と交わしていただくためのもの。

仮に規約が仕事の前日に完成した場合、いつお客様と規約を元にコロナ対策への契約を結ぶのでしょうか?

 

 上記のことをメールで返信したところ、「おっしゃる通りです。」と謝罪と迅速に規約を作成し、私の承認のもとお客様と規約を元に契約をするという話に至りました。

 

 

 ここまでをご覧になられて、

(すごくハッキリと言うなぁ、この人。)

と思われた方もいらっしゃると思います。

 

 私はクライアント様からお仕事をいただいている側の人間ですが、『命と健康以上に大切な仕事なんてない。』と思っています。

お医者さんや消防・警察の方がこちらの命を守って下さっているように、自分の命と健康は自分で守らなければいけません。

 

 また、現場ではほかのスタッフにも入ってもらうことがあるので言うべきことはしっかりと伝える責任もあると思っています。

でないと安心して仕事に入ってもらうことができません。

 それ以上に、もしここで強い口調で反論されたりうやむやにされるようであれば、仕事もなにもかもがいいかげんということです。

そのような会社から仕事をもらってもパワーハラスメントを受けたり、今回のようなことが今後も普通に起こり得ます。

命と健康、精神をすり減らしてまでそのような会社に尽くす必要はないと私は思っています。

 

 

 結果として私の返信を読んで再び謝罪と、先に規約を作ることを約束して下さったのち、厚生労働省を始めとしたすべて関連省庁の提言、保健所が掲げる基準をもとにきちんとした内容の規約を作成して提示をしていただけました。

 それを私の方で加筆修正させていただき、そのできた規約をもって次の仕事からお客様に提示をしていただけるようになりました。

これで一安心ですクローバー

 

 以前のブログで屋号のまちがいでとても失礼なことがあったことをつづりましたが、今回はとても早くていねいに対応をしていただけたことで信頼感も回復しました。

なによりも業者として見られているのではなく、必要な人材として見ていただけていることがとても伝わってきたことがうれしかったです。

 

 

 今回の件があって思ったことが、これは氷山の一角で同じようなことがほかの仕事でも起こっているのだと思います。

感染が拡がり続けるのもうなづけます。

 

 たしかに仕事をすることも生きていくために必要であり大切です。

ですが、自分だけではなく家族や友人・お客様など、いろいろな人の命や健康を不安や危険にさらしてまでする仕事は無いと私は思います。

 

 命のトリアージが始まっている今、命と健康を大切に私も感染をしない・させないことを義務として私も仕事をしていきます。

 

 

 

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