おはようございます。
 ヘアメイクアーティスト・エマブールの小川敬子です。
 
 
 
 ふと自分の過去のヘアメイク作品を見返していたのですが、とてもなつかしく興味深いヘアメイクのイベントにごいっしょさせていただいたときの写真が出てきました。
 
 今日はそのかなり変わったイベントのことをお話したいと思います。
 
 
 
■このブログの信頼性について  このブログを書いている私はヘアメイク歴18年のフリーランスのヘアメイクアップアーティストです。
9年間、結婚式場でブライダルヘアメイクの経験を積みました。

 現在フリーランスとしてCMなどのメディア撮影や個人撮影など、さまざまな現場でヘアメイクアーティストとして活動を続けています。
 
 
 
 
 わたしにとってとてもなつかしく興味深いイベントであったのが、『ブサイクチェンジ』というイベントです。
 
 ヘアセットやメイクをする目的や意味は、
・身だしなみ
・マナー
・見た目をきれいにする
・個性を出す
・自分に自信が持てるようにする
などさまざまですが、一番には見た目を良い状態につくりあげることだと思います
 
 ですがわたしが参加したこのイベントは、人をブサイクにつくるという内容のものでした。
 
 
 このイベントに参加したころはまだ事務所に所属をしていて、ブライダルヘアメイクを担当しているころでした。
 
 
 ブライダルヘアメイクといえば、ビューティーのメイクの極みのようなメイクです。
そのようなメイクをしていたわたしには、このようなイベントがあることを知って、ただただおどろきと興味しかありませんでした。
 
 
 このイベントを知ったのは、わたしの学生時代からの親友が『ブサイクチェンジ』の開催があることをネットニュースで見つけ、SNSをつうじて教えてくれたからです。
 
 内容はとてもシンプルで、「キレイになるメイクをするのではなく、おもいっきりブサイクになるメイクをしてたのしみませんか?」というもの。
 
 これを読んだときに、
(ブサイクになりたい人っているの!?ほんとうにお客さんが来るのかなぁ??)
と、この記事を読んだ女性のイベントへの反応がとても気になりました。
 
 またビューティーのメイクをしているということもあり、特殊メイクとはちがう、ビューティーのメイクの技術を応用して、メイクで人をブサイクに仕上げていくと言うことや、その方法などについてとても大きな興味がわきました。
 
 
 記事を読んでいくとメイクアップアーティストを募集されていて、
(すごく参加したいっ!!)
と心が大きくはねあがり、イベントの主催者様に申し込みの連絡をしてみました。
 
 そのことをイベントを教えてくれた親友にもつたえると、ぐうぜんにも親友のお友達がこの企画の主催者さんといっしょにお仕事をされていて、直接話をとおしてもらえることになり、参加できるようになりました。
 
 このイベントに参加したのが2012年5月27日なのですが、10年も月日が経っていることにとてもおどろきます(苦笑)
 
 
 
 そして2012年5月27日、ブサイクチェンジのイベント当日。
イベントが開催された場所は、大阪の観光スポットとして有名な通天閣をのぞむことができる、スパワールドのエントランスでした。
 
 そこに舞台が用意されていたのですが、
(えっ、たくさんの人が見ているまえでメイクするの…?)
ととてもおどろきました。
人前に立つことがにがてなので、とても緊張したことをいまも覚えています。
 
 
 主催者さんたちがほどなくして到着し、説明を聞きながら早速ヘアセットやメイクの準備がはじまりました。
 
イメージ 1
 手前が私のメイク道具です。
 
 
 なによりも、
(ブサイクに変身したいと思ってここに来る人っているのかなぁ…。)
という一番の大きな疑問があったのですが、ヘアメイク道具の準備が終わってほどなくすると、モデルになってくださる方が来てくださいました。
大阪的というかなんというか(苦笑)
もうびっくりでした!
 
 
 そしてさっそくわたしがメイクをすることになったのですが、人をブサイクに仕上げていくのって思った以上にむずかしいんです(汗)
いつもはキレイになるためのプロポーションなどを考えながらメイクをしていくのですが、このイベントでは反対にブサイクに作っていかなければなりません。
 
 (ブサイクって、なに…?)
と、定義がまったく分からなくなってしまったんです。
 
 このイベントでは最初にブサイクにメイクをしたあと、そのまま終わるのではなくナチュラルメイクに戻してあげます。
そのままでは帰れないですよね(笑)
 
 そのこともあってブライダルヘアメイクのクセで、お色直しのようにヘアセットやメイクのチェンジを考えたメイクになってしまうので、どうしてもおもいっきりブサイクに変身をさせられなかったりも…。
 
 そんなことを考えながらも1人目の方のメイクが完成しました。
 
イメージ 5
 ヘアーセットは主催者さんが美容師さんだったので担当してくださいました。
 
 いつもはその人に合ったうつくしいメイクをする仕事をしていますが、今回は、「その人に合ったブサイクになるメイクをする」ことが大前提。
でもこれが笑いごとではなく、ほんとうにむずかしいんです。
 
 
 そのむずかしさに内心あせりながら、今度はナチュラルメイクにお直しをしていると、美大生の女の子2人がモデルになりたいときてくれました。
 
イメージ 6
 私が担当させていただいた方は左側の女の子です。
 満面の笑顔でおもいっきりはじけてくれています(笑)
 
 
イメージ 7
 撮影もよろこんで協力してくださいました(笑)
 
 ふたりともテンションが上がりすぎて、
「このまま学校まで帰りたいなぁ(笑)」と大笑いしていました(笑)
 
イメージ 8
 メイクは眉を三角眉に。
でもやっぱり普段してるメイクのくせが抜けないんですよね。
意外なむずかしさにすこしだけへこみましたっけ(苦笑)
 
 
 するとつづけてとてもかわいらしい女の子がモデルを希望してくれました。
そうなんです、つぎからつぎへと予約が入ってとてもいそがしかったんです。
これもほんとうに意外でした!
 
イメージ 9
 つづいてのブサイクメイクでは、眉毛の先を2つにわけて描いてみたりと、試行錯誤しながらメイクをしました。
 
 そして撮影がおわったあとはナチュラルメイクにお直しをして完成です。
 
イメージ 10
 こうして写真を見くらべてみるとぜんぜんちがう人のように見えますが、ブサイクに仕上げたほうのメイクも、かわいらしさを感じるのはわたしだけでしょうか?
 
 あなたにはどう見えますか?
 
 
 たくさんの方が来てくださったのですが、この日最後のモデルさんのメイクへ。
 
イメージ 4
 
 
 ブサイクメイクをしていた最初のほうはとてもむずかしくて手がふるえそうになったりもしましたが、とちゅうからとても楽しくなっていました。
 
イメージ 2
ご本人、鏡を見て大爆笑でした(笑)
 
 ヘアーが大変なことになっています(笑)
メイクは眉を消してヤンキー風に仕上げてみました(笑)
 
 
 そして最後はナチュラルメイクにお直しです。
 
イメージ 3
 モデルさんが、
「すごーい!ぜんぜん別人!!」
と、とてもおどろかれていました。
 
 
 このイベントが開催された前日は大きな反響を呼んで、各テレビ局や新聞も取材に来ていて一面に大きく取り上げられそうです。
 
 主催者さんが、
「昨日来てくれてたらテレビにぜったい映ってたで(笑)」
とおしゃっていたのですが、人前に出ることがにがてなので27日に参加していて良かったです(苦笑)
 
 
 はじめての『ブサイクメイク』は最初はとてもむずかしくて手がふるえそうでしたが、骨格の見方が変わったり、どこをどうすれば人の顔の印象が大きく変わっていくのかなどが分かったりしてとても勉強になりました。
 
 また「ブサイクにする」メイクといっても人が毛嫌いするような仕上がりになるのではなく、どこかポップさやキュートさを感じられる仕上がりになることもしることができ、とても大きな良い経験になりました。
 
 イベント自体もとても楽しかったですし、のびのびとメイクができたのも主催者さんたちがやさしく親切に接してくださったおかげだととても感謝しています。
 
 このイベントの経験はフリーランスとなったいまもとても活きています。
なつかしく振り返りながらも、この日の気持ちや学べたことをかえりみることもできました。
 
 いまはこのイベントはなくなってしまっているようですが、また開催されればいいのになと思います。
もちろんそのときはまた参加したいです。
 
 
 
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