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 おはようございます☆
 今日はこれから仕事へ向かうのですが、少しだけ時間があるので昨夜TVで放送されていた映画のレビューをUPして行こうと思います☆


 『おくりびと』


 少しあらすじをご紹介しますね☆

 所属する東京のオーケストラが解散し職を失ったチェロ奏者の大悟(本木雅弘)は演奏家を続けることを諦め、妻の美香(広末涼子)を連れて故郷の山形に戻ってきます。
 早速、求人広告で見つけたNKエージェントに面接に出かけ、その場で採用になりますが、それは遺体を棺に納める納棺師という仕事でした。
 戸惑いながらも社長の佐々木(山崎努)に指導を受け、新人納棺師として働き始める大悟でしたが、美香には冠婚葬祭関係の仕事に就いたとしか告げられずにいました…。


 冠婚葬祭。
 日本では馴染みのある言葉です。
 私が携わっている仕事の多くも冠婚葬祭に当たります。
 私は結婚式場でブライダルヘアーメイクの仕事に携わっているのですが、私達の仕事はパートナーとの新しい人生の門出を祝いをサポート・演出する仕事です。

 この『おくりびと』は私たちとは真逆の、人生の終焉と言う旅立ちをサポートする納棺のお仕事について描かれています。
 
 納棺師の仕事を通して、様々な人間ドラマが展開されていきます。
 人の死に携わる映画ですが、そこにはもっくんの体を張った演技が笑いをもたらし、終始暗く・重たい内容とならないように工夫が凝らされているので、海外でも高い評価を得たのかもしれません。
 私も邦画にありがちな悲しく重い作風が苦手であまり鑑賞しなかったりするのですが、この作品はとても良かったです(*゚▽゚)*。_。)*゚▽゚)*。_。)

 納棺をする仕事ですから、ご遺体に触れなければなりません。
 それもいつもきれいな状態とは限りません。
 もっくん演じる大悟は様々な偏見の目にさらされます。
 そして、妻である美香にも、きつい一言を投げかけられてしまいます。
 「汚らわしい!!」、と。

 それでも大悟は仕事を続けます。
 それはある納棺の仕事をしたことによるのですが、最初は、死と言うことを受け入れられず、嫌だった彼も納棺と言う仕事がとても神聖で尊い儀式であると認識し、自分の仕事に誇りを持つようになるからです。

 大悟は言います。
 「人は皆いつか死ぬんだ!」
 最期だからこそ、丁寧に送ってあげたい。
 その彼の志を映し出す納棺の所作しょさは指先まで美しく、映像を観ながら、
 (自分が死ぬ時も、こんな風に丁寧に扱って送ってもらいたい)とすごく思わされました。
 
 大悟はオーケストラのチェロ奏者なのですが、最初のオーケストラのシーン以外でも度々チェロを弾きます。
 その音色はその時々の彼の心の中を表していて、最後はとても落ち着いた曲へと変わっていきます。
 こういった演出もすごく素敵でした☆

 ご遺体にメイクを施しているシーンがあるのですが、私達の仕事のような華やかさはなく、落ち着いたナチュラルメイクですが、とてもキレイで同じ仕事をしている者として、同じヘアーメイクでもいろいろな仕事があるのですが、同じ仕事でもこんなにも尊い仕事があるんだなぁと心を大きく揺さぶられたような気になりました。

 美容家のIKKOさんが自身のお母様に死化粧を施されたと言うお話を聞いたことがあるのですが、生きている人とは違い、亡くなった方の肌は生気が無いので血色も悪く、皮膚も硬くなっているかもしれません。
 その方を生前の頃のようにメイクをするのは、大変技術がいることだと思います。
 作中、大悟もメイクに対してクレームをつけられるのですが、実際にもあることだと思います。
 でも、死化粧を施すと言うことは、死んでしまっても美しくありたいという気持ちだけではなく、次の時代へ魂を送る儀式であり、最期にもう1度(肉体だけを)生き返らせる手段となっているんですね。


 ラストはとても感動ものです☆
 自分や身内が亡くなった時は丁寧に送って欲しい。
 でも、他人のご遺体は汚らわしい…
 そんな価値観を覆し、人の死を受け入れること、人の生死の尊さを説いたとてもすばらしい作品だと私は思います。

 私的評価:☆☆☆☆☆

 笹野高史さんが最後に言う、
 「いってらっしゃい。また、会おうの」と言うセリフがとても印象的でした。