こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
歯科医院さんの『間食と虫歯』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
歯科医院さんが、『間食と虫歯』について丁寧に伝えている店頭看板です。
前段で、ハロウィンの話から、お菓子の食べ方につなげています。
後段で、間食と虫歯の話として伝えているのです。
歯科医師さんの心がこもった良い看板だと思います。
これをあえて販促物としての看板にするには、どうすればいいのでしょうか?
ちょっとチャレンジしてみますね。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>10月
>秋晴れの陽気が心地よい頃となりました。
>10月といえば・・・ハロウィン
>『トリック オア トリート』とお菓子をねだるイメージも
>強いかと思います。今日はおいしいお菓子を楽しむため
>お菓子の食べ方についてお話します。
>お口の中は通常、中性に保たれています。
>飲食すると一気に酸性に傾き、脱灰が起こります。
>その酸性の状態を中性に戻すのが唾液の
>働きですが、それには、30分~1時間の時間が
>かかるといわれています。ということは、
>食べる→ちょっと遊ぶ→また食べる→テレビ→また食べる
>を繰り返していると、お口の中が中性に戻ることが
>できず、ずっと酸性のままに、お口の特性を理解して
>お菓子もイベントごとも楽しみましょう。
→簡単に販促物の看板にするには、まず問い掛けるといいでしょう。
→例えば、『ダラダラ間食しすぎると虫歯になるって、知ってましたか?』
→この問い掛けに、『えっ、本当なの?』と感じてもらえれば、メッセージが届きやすくなるのです。
→この後、『なぜ、そうなるのか?』を説明します。
→そして、『それでも間食したい時は、どうすればいいのか?』と思う人にケアするのです。
→そうすると、スムーズに商品につなげられます。
→これらの流れを、まとめれば販促物の看板の完成です。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(歯科医院の間食と虫歯)
って、知ってましたか?
食事をするとお口が酸性になり、歯
のエナメル質を溶かします。それを
防ぐのが唾液で、酸を流し中和させ
て、エナメル質を元に戻すのです。
そのための時間が、30分~60分
かかります。
しかし、間食しすぎると酸性の状態
が長くなり、エナメル質に穴をあけ
て虫歯になるのです。
それでもどうしてもお口がさびしい
時は、キシリトール100%のガム
を噛むことをおすすめします。
間食が防げるだけでなく、唾液を促
す助けとなることでしょう。
必要な方は、受付まで!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→歯科医師さんの心がこもった情報をお知らせすることも大切ですが、できればそれをメッセージとして伝えることが今回のポイントです。
→メッセージが伝われば、『現状に疑問』を持ちます。
→そうすると、疑問をハッキリさせて、解決しようと考えるのです。
→そこに、誰かの助けが必要になります。
→そのきっかけとして、『新しい解釈』が必要になるのです。
→その上で、その解釈から来る解決策を、『行動へ』と促してあげましょう。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則