こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
『手書きの看板』を置くと、『これ誰が書いたの?』、『手書きで、可愛いね!』と、お客さんから声を掛けられることがあります。
これが、『活字の看板』だと、このようにはなりません。
どうしてでしょうか?
理由は、『手書き』には、それに費やした時間や手間がかかっていることと、一生懸命に書こうとした気持ちが、お客さんに伝わるからです。
このように、『手書き』には、メッセージを伝えやすい効果があります。
一番分かりやすい事例が、『年賀状』です。
ほとんど活字の年賀状であったとしても、一言『手書きの文字』で、相手への気遣いや再会への誘いが書いてあると、なぜか嬉しい気持ちになります。
では、なぜ嬉しい気持ちになるのでしょうか?
それは、自分のことを思い浮かべながら、時間と手間をかけて書いてくれていることが伝わるからでしょう。
だから、『手書き』で書くだけで、読んでもらえた人へのメッセージになるのです。
このような特徴がある『手書き』を、上手く使わないと損をします。
例えば、『手書き』で、
◆『こんなことをすると、こんな結果になりますよ!』
と書くだけでも、立派なメッセージとして受け取ってもらえるのです。
さらに、メッセージ性を強くしようと思えば、上記の文章の前に、次の文章を付け足すといいでしょう。
◆『こんなあなたに、こんなことありませんか?』
たったこれだけのメッセージですが、お客さんを刺激するには、この2つの文章だけで十分な場合が多いです。
このように、『手書きの看板』などで、商品を売り込むこともできますが、別の使い方もあります。
それは、お客さんへの声掛けのきっかけを作ることに使うのです。
例えば、先程の『これ誰が書いたの?』と言ってもらえたお客さんには、簡単に声掛けができます。
例えば、『はい、私が書きました』、『気になることでもありますか?』と続けるのです。
そのお客さんから、『私は、こうじゃないけど、こんな場合はどうなるの?』と、自分事の悩みを話されることがあります。
そうすると、そのお客さんの悩みを詳しく聞いて、原因や結果、対策を一緒に考えられるのです。
また、『手書きの看板』を読んでもらってから、店内に入ってもらえたお客さんには、まだ一言も話していなくても、すでに看板で声掛けができているため、お客さんと話しやすい雰囲気が作れます。
このように『手書きの看板』を上手く使って、こちらが伝えたいメッセージをあらかじめ伝えておくのです。
そうすると、その看板のメッセージを使ったスムーズな声掛けの流れができます。
このことに気付くと、『手書きの看板』を商品を売り込むだけに使うのは、もったいないと気付くはずです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則