こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
クリーニング店さんの『シミ抜き』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
クリーニング店さんが、『シミ抜き』をおすすめしている店頭看板です。
『なるべく早く、そのままお持ち下さい』と言って頂けるクリーニング店さんが、そばにあるだけで安心できると思います。
なぜなら、最近は悲しいかな、シミや汚れを落としてくれないクリーニング店さんが増えているからです。
そうすると、お客さんの『クリーニング離れ』が起こり出します。
そうならないために、もっとお客さんに近づいてあげましょう。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>大切な洋服に
>シミが付いてしまった!
>なるべく早くそのまま
>お持ち下さい
>シミが落ちて
>喜んで下さったお客様が
>大勢おられます。
→今回は、『事実だけ』と『お客さんの気持ち』に分けて考えてみますね。
→例えば、現状の看板を『事実だけ』にすると、次のようになるでしょう。
→『洋服に、シミが付いてしまったら、そのままお持ち下さい。シミが落ちます』と、こんな感じです。
→現状の看板は、ここに『お客さんの気持ち』である、『大切な』、『なるべく早く』、『喜んで』が入っています。
→『お客さんの気持ち』を入れる効果は、お客さんとの距離が縮まることです。
→できれば、曖昧な表現ではなく、ハッキリとさせた表現にしましょう。
→まずは、『事実だけ』の部分を少し変えますね。
→例えば、『洋服にシミが付いてしまっても、当店では90%以上のシミを落とすことができます。もしシミが付いても手を加えたりせず、そのままお持ち下さい』
→ここに、『お客さんの気持ち』を付け加えます。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(クリーニング店のシミ抜き)
まってもあきらめないで下さいね!
驚かれるかもしれませんが、当店で
は90%以上のシミを、すごく簡単
に落とすことができます。
もしシミが付いて『どうしよう?』
と困っても慌てて手を加えたりせず
すぐにそのままお持ち下さい!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→『事実だけ』でなく、『お客さんの気持ち』をハッキリと付け加えることが今回のポイントです。
→もう一度整理します。
→『事実だけ』の文章は、『洋服にシミが付いてしまっても、当店では90%以上のシミを落とすことができます。もしシミが付いても手を加えたりせず、すぐにそのままお持ち下さい』です。
→ここに、『お客さんの気持ち』をハッキリと付け加えます。
→『お気に入り』、『あきらめないで』、『驚かれる』、『すごく簡単に』、『どうしよう?』、『困って』、『慌てて』、『すぐに』です。
→『事実だけ』で、『何が言いたいのか?』の大筋を伝えています。
→『お客さんの気持ち』で、お客さんとの距離感を縮めて、自分事として刺激しているのです。
→ちょっと意識すると、販促物の反応が変わってきますよ!
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則