アドバイスする役割とアシストする役割の違いとは? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

 

 

コンサルティングの現場で注意しなければいけないことがあります。

 

それは、『アドバイスのし過ぎ』です。

 

例えば、社長さんが現状で悩みがあったとします。

 

その時、現状の悩みを共有して、問題解決につながる意見を述べるのがコンサルタントの仕事です。

 

 

この場合、次の2つの役割が存在します。

 

◆(A)『アドバイスする役割』

 

◆(B)『アシストする役割』

 

 

この2つです。

 

 

(A)の『アドバイスする役割』とは、コンサルタント側に立って、社長さんを助ける意見を述べて、積極的に行動を促すことを言います。

 

一方、(B)の『アシストする役割』とは、社長さん側に立って、社長さんを助ける意見を述べ、前に進む手助けをすることです。

 

 

一見同じような内容に見えますが、実は全く違います。

 

 

『どこが違うのか?』というと、

 

 

(A)の『アドバイスする役割』でコンサルタントが接すると、社長さんは、基本的にはそのアドバイスに従う必要があるのです。

 

この場合、コンサルタントの立場が上で、社長さんの立場が下という関係になります。

 

これは、事業開始早々や経験が浅い社長さんにとっては有効です。

 

しかし、事業年度を重ね、ある程度経験のある社長さんには、不向きなやり方になります。

 

なぜなら、このような(A)の接し方では、『どちらが主役なのか?』分からす、場合によっては、社長さんが脇役になってしまう危険があるからです。

 

これでは本末転倒になり、短期的には上手く行っても、大抵は続きません。

 

 

そんな時は、(B)の『アシストする役割』で接する必要があるのです。

 

(B)の『アシスト』に対して、社長さんは必ずしも従う必要はありません。

 

あくまで、問題の解決のために、前に進む手助けの1つなのです。

 

だから、『アシストされた内容を、どのように生かすのか?』は、社長さん次第になります。

 

しかし、それを上手く生かして問題解決した場合は、社長さんもコンサルタントも両方が主役の関係になるのです。

 

つまり、『専門家の意見』と『実務家の意見』を最終的に、社長さんが選んで、決めて、実践することで、成果を手に入れたことになります。

 

 

 

これを、『サッカーの試合』で例えると、

 

サッカーでは、『ゴールを決めた選手』が注目され、スポットライトが当たります。

 

しかし、そのゴールを決める前のラストパスを、『アシストした選手』がいることが多いです。

 

この『アシストした選手』は、『ゴールを決めた選手』ほど注目はされません。

 

 

それでも、『ゴールを決めた選手』が、『アシストした選手』のことを、一番理解しています。

 

だから、またアシストして欲しいと願っていることでしょう。

 

そう言う意味では、両方が主役の関係と言えるのです。

 

 

『ゴールを決めた選手』が社長さんで、『アシストした選手』が社内にいる右腕の幹部か、そうでなければコンサルタントのような専門家かもしれません。

 

 

昔は、『アドバイスする役割の人』が頼りにされていました。

 

しかし、今は、『アシストする役割の人』が信頼されるのです。

 

 

どうでしょうか?

 

 

 

この話は、『社長さんとコンサルタント』だけの話ではありません。

 

『社長さんと幹部社員』、『幹部社員と一般社員やパートスタッフさん』、それぞれの間でも同じことが言えるのです。

 

最近は、リモートワークなどの発達で、『社長さんとパートスタッフさん』との間でも、どんどん行われるようになっています。

 

 

『アドバイス』と『アシスト』の違いよく理解して、活用して下さいね。

 

 

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

伊丹芳則