店頭看板の事例(薬局店のマンナンごはん) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

薬局店さんの『マンナンごはん』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

薬局店さんが、『マンナンごはん』をおすすめしている店頭看板です。

 

『安い!早い!うまい!』と、三拍子そろっていることをアピールしています。

 

そんな『マンナンごはん』を、誰に一番おすすめしたいのでしょうか?

 

この辺りからスタートしてみたいですね。

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>『店名』オススメ

>安い!早い!うまい!

>マンナンごはん ¥150

>マイサイズ ¥130

>一食置き換えで

>カロリー調整しましょう!

>おいしい+手軽なので

>一人暮らしの方にもGOOD

>レトルトでは珍しいものもあります!

>一度ためしてみてください。

 

 

 

→『誰におすすめしたいのか?』を、現状の看板から見て行きます。

 

→(1)『カロリー調整したい人に、おすすめしたい』

 

→(2)『一人暮らしの人に、おすすめしたい』

 

→(3)『レトルトでも珍しいものを食べたい人に、おすすめしたい』

 

→このような人達におすすめしています。

 

→では、一番おすすめしたいのは、誰でしょうか?

 

→一概には言えませんが、『カロリー調整したい人』は、外せないような気がします。

 

→もちろん、『その他の人におすすめしたい』のなら、それでもいいのです。

 

→ポイントは、一番おすすめしたい人に、おすすめすることになります。

 

→そうしないと、メッセージがぼやけてしまうので、響かないのです。

 

→なので今回は、『カロリー調整したい人』に絞って伝えますね。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(薬局店のマンナンごはん)

ごはんは好きだけど、白米のカロリ
ーが気になるあなたに

こんにゃくが主成分の『マンナンご
はん』が、今人気なんですよ!

白米と一緒に炊くだけで、カロリー
をカットし、食物繊維も同時に摂る
ことができます。白米ごはんを美味
しく感じさせる甘み成分が含まれて
いるため、味、食感、香りもほとん
ど変わりません。

一日一食置き換えるだけでも効果が
あります。

マンナンごはん ¥150

水を吸って膨らむので、少量でも感
じられる満腹感を、一度お試し下さ
いね!
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→複数の人におすすめするよりも、『一番おすすめしたい人をハッキリさせること』が今回のポイントです。

 

→たったこれだけで、単なる情報から、お客さんに向けた強いメッセージになるのです。

 

→そうすると、『一番おすすめしたい人』に、振り向いてもらいやすくなります。

 

→もしも、『一人暮らしの人』に一番おすすめしたければ、その人が、『今、何で困っているのか?』をハッキリさせて、新しいメッセージを作ればいいのです。

 

→ひょっとしたら、『手軽に食べたい』かもしれませんし、そうでないかもしれません。

 

→ここが具体的で、ドンピシャリであればあるほど、刺さります。

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則