売上げを作る式を間違えると、上手く行きませんよ! | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

 

 

お客さんのことを、『見込客』とか、『成約客』とか言う時があります。

 

『見込客』とは、自店の商品サービスに関心があり、購買の可能性があるお客さんのことです。

 

『成約客』とは、自店の商品サービスを購買されたお客さんのことを言います。

 

 

例えば、『見込客』であるお客さんがお店に来て、商品サービスを購入されたら、『成約客』です。

 

ここまではいいのですが、この後、このお客さんがお店を一歩外に出たら、『どう呼ぶのか?』で分かれます。

 

通常のお店では、購買された『成約客』のことを、『既存客』と呼ぶことが多いです。

 

 

しかし、それは、お店側が勝手に決め付けているだけで、お客さん側はそう思っていません。

 

 

お客さん側は、お店を一歩外にでたら、また『見込客』に戻るのです。

 

この方が、現実に近いと私は考えます。

 

 

 

このことを踏まえて、売上げを作る式を2つ挙げてみましょう。

 

 

◆(A)『売上げ=成約客数×リピート回数×客単価』

 

◆(B)『売上げ=見込客数×成約率×客単価』

 

 

他にも色々あると思いますが、この2つで見てみますね。

 

 

 

(A)の式は、売上げを作る時に、よく出て来る式です。

 

この式は、『成約客数』とありますので、『お店を一歩外に出ても、まだ自店のお客さんである』という発想から考えられています。

 

この式の良いところは、『全体的な数字』を把握しやすいところです。

 

逆に悪いところは、『過去の結果』しか分からないので、『現在の行動』が数字とつながりにくいところになります。

 

 

そのため、『成約客』なので、『ただ待っていれば、また来てもらえる』と勘違いしてしまうのです。

 

さらに、『成約客』なので、『求めることは、前回とあまり変わらない』と勘違いしてしまいます。

 

そうすると、お客さんの事情も詳しく聞こうとしなくなり、『客単価』も上がらなくなるでしょう。

 

その結果、例え、売上げの数字が悪かったとしても、何も変えれないのです。

 

 

 

一方、(B)の式は、どちらか言うと、『営業スタッフさん』が必要な商品サービスを取り扱っているお店で、よく使われます。

 

 

では、(A)の式の発想とどこが違うのでしょうか?

 

それは、とにかく、『見込客』を集めることに貪欲なところです。

 

例えば、『成約客』になってもらったお客さんには、次回もまた来てもらうために、『次回予約』ができる場合は、必ずおすすめします。

 

この『次回予約』を取るいうことは、『見込客が予約する』ので、『成約率』が上がったことを意味するのです。

 

もしも、『次回予約』が取れなかった場合でも、『手書きはがき』や『ニュースレター』、『ネット媒体』などを使って、個別にアプローチすることで、また来てもらえる工夫をしています。

 

 

では、なぜこのようなことをするのでしょうか?

 

 

それは、お店を一歩外に出たら、お客さんは『見込客』なので、次回もまた来てもらえるとは限らないからです。

 

だから、『成約客』ではなく、『見込客』として、『個別に集客アプローチ』を重ねます。

 

 

 

このようにして来てもらったお客さんには、必ず、『お客さんの現状を話してもらう』のです。

 

その話を聞いて、『どうなれば、お客さんに一番喜んでもらえるのか?』を考えて、伝えて、選んでもらいます。

 

このように、『個別に営業アプローチ』をすることで、『客単価』も上がって行くことになるのです。

 

 

では、なぜこのような『個別に営業アプローチ』をするのでしょうか?

 

それは、お客さんは、『自分自身が何に困っていて、何を求めているのか?』、意外と知らないからです。

 

だから、『お客さんから話を聞いて、何が必要なのか?』を、プロとして教えてあげなければいけません。

 

そして、実際に商品サービスを使ってもらうことで、喜びの体験をしてもらいましょう。

 

 

そうすると、お客さんは、『またこのお店に来たい』と感じます。

 

そうしたら、『次回予約』をとれば、また来てもらえるのです。

 

 

そんな『現在の行動』が数字につながっているのが、(B)の式と言えます。

 

 

 

 

どうでしょうか?

 

 

 

(A)の式も大切です。

 

しかし、もしもその式で上手く行っていないとしたら、(B)の式で見直す必要があるのではないでしょうか?

 

 

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

伊丹芳則