こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
今、外出の自粛が各地で呼び掛けられています。
これは、『お客さんの健康のため』と分かっていても、お店としては、やっぱり厳しいです。
そんな厳しい状況の中でも、お店に来て頂けるお客さんには、『いつも以上に大切にしたい』と思います。
でも、『具体的に、どうすればいいのか?』、分からないスタッフさんが結構多いです。
単に言葉だけで、『ありがとうございます』と言うのも、違う気がします。
そこで、『お客さんをもっと大切にする』、3つの具体的な行動をご紹介しますので、参考にして頂けば嬉しいです。
それは、
◆(A)『丁寧なお迎えをする』
◆(B)『親身に声掛けする』
◆(C)『約束をしっかり守る』
『えっ、こんなことで?』と思うかもしれませんが、これが意外と効果的なんですよ。
まずは、(A)の『丁寧なお迎えをする』から説明しますね。
これは、次の5つの流れを行うお迎えです。
(1)『手を止める』
(2)『目を見る』
(3)『にっこり笑顔になる』
(4)『〇〇さんと呼ぶ』
(5)『こんにちはと挨拶する』
続けてすると、『手を止め、目を見て、にっこり笑顔で、〇〇さん、こんにちは!』になります。
これは、お店でどんな作業をしていても、お客さんが来られたら、このお迎えをするのです。
そうすると、お客さんからも、『こんにちは!』と返してもらえます。
この時の『しぐさの速さ』や『声の大きさ』、『表情の明るさ』等によって、お客さんの今の気分が、『ワクワクなのか』、『イライラなのか』、何となく分かるのです。
そうすれば、それに合わせた対応ができます。
次に、(B)の『親身に声掛けをする』は、先程の(A)でお客さんの気分が、『ワクワクしている』と感じたとしましょう。
その時は、声掛けしやすいので、次のようなやり取りができるはずです。
例えば、
スタッフさん『今日は、どうされましたか?』
お客さん『〇〇したいんです』
スタッフさん『今日は、〇〇ですね』、『どこか、お出かけされるんですか?』
お客さん『はい、〇〇な所に、出かけたいんです』
スタッフさん『なるほど、〇〇な所に、出かけるためですね』
お客さん『はい、久しぶりなので楽しみにしているんです』
スタッフさん『いいですね』、『楽しむために、今、気になることはありますか?』
お客さん『えっと、そう言えば、こんなことが気になるかな?』
スタッフさん『そうなんですね、こんなことが気になるんですね』、『それでしたら・・・』
この後、お客さんに合った提案をします。
そして、最後に、お客さんに選んでもらうのです。
スタッフさん『どうされますか?』
お客さん『じゃあ、お願いしようかな!』
こんな感じのやり取りです。
いつもこのようなやり取りになるとは限りません。
それでも、このようにお客さんへの親身な声掛けで、お客さんの現状に共感し、お客さんの悩みや望みを共有することを意識してさえいれば、どんなやり取りになってもかまわないでしょう。
その上で、(C)の『約束をしっかり守る』のです。
(B)で提案したことを、まず『約束すること』が大切になります。
『約束すること』で、『お客さんと積極的に関わって行こう』とするこちらの気持ちが、お客さんに伝わるのです。
だから、それを『しっかり守ること』が、さらに大切になります。
(A)の『丁寧なお迎えをする』、(B)の『親身に声掛けする』、(C)の『約束をしっかり守る』、この3つを当たり前にやり続けていたら、『お客さんは大切にされている』と感じ始めるのです。
そうすると、長いお付き合いができることでしょう。
今は大変な時です。
だからこそ、お客さんをもっと大切にしてあげて下さいね。
このことは、今来て頂いているお客さんに対して、『本気で感謝する気持ち』があれば、必ずできます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則