こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
今は、求人難の時代です。
そのため、今いるスタッフさに辞められると困ります。
しかし、理由も分からず辞めてしまうスタッフさんが多いのは事実です。
では、スタッフさんが辞めてしまう理由とは、一体何でしょうか?
色々と理由はありますが、一番は、スタッフさんの『イヤなこと』と『嬉しいこと』を理解していないことがあげられます。
スタッフさんが『イヤなこと』とは、
◆(1)『見下されること』
◆(2)『注意されること』
◆(3)『無視されること』
この3つです。
(1)の『見下される』と、スタッフさんは、『私は、不要なのだ』と感じてしまいます。
上から目線で指示している職場のスタッフさんは、常にこのように感じていることでしょう。
だから、このような職場では、働く意欲をなくしてしまうのです。
(2)の『注意される』と、『私に、悪意がある』と感じてしまいます。
これは、そのスタッフさんのために、良かれと思って注意したとしても、信頼関係がないうちは悪意と取られることでしょう。
なので、不用意な注意は危険です。
(3)の『無視される』と、『私は、邪魔なんだ』と感じてしまいます。
これは、声掛けなどを怠ると、勘違いされることが多いです。
それでも、このように感じられると、存在そのものを否定されたと感じられてしまいます。
一方、スタッフさんの『嬉しいこと』とは、
◆(A)『任されること』
◆(B)『褒められること』
◆(C)『話し合ってくれること』
この3つです。
(A)の『任される』と、『私は、必要とされている』と感じられます。
そのため、任されたことを一生懸命やり遂げようとするのです。
ただ、そのスタッフさんに合った任せ方をしないと、逆に負担を感じさせてしまいます。
しかし、適度のストレスは、スタッフさんの成長につながるのです。
(B)の『褒られる』と、『私に、好意がある』と、感じられます。
褒める時のポイントは、少しオーバー目に褒めることです。
そうしないと、褒められ慣れていないスタッフさんは、気付きません。
少しでも変化があれば、何回でも褒めてあげましょう。
(C)の『話し合ってくれる』と、『私は、仲間である』と、感じてもらえます。
しかし、話し合う場を設けても、最初は警戒して、ほとんど話ません。
それでも、丁寧に聞き続けていると、そのうち話出してくれるようになるのです。
そうすると、スタッフさんんが普段思っていることを、意外と素直に話してもらえます。
こんな感じで、スタッフさんの『イヤなこと』と『嬉しいこと』を理解してあげると、何をしたらいいのか、何をしたらいけないのかが、分かるようになるでしょう。
例えば、
スタッフさんから、『働く時間が長い』とか、『賃金が安い』とかの不満が出るようになったとします。
これは、単に時間やお金の労働条件の問題ではありません。
『イヤなことを止めて欲しい』、『嬉しいことをやって欲しい』と願っているのです。
しかし、その願いが叶えられなければ、『ここでは働けない』と思って、辞めてしまいます。
また、スタッフさんから、『これがしたい』、『あれがしたい』と希望の言葉が出るようになると、それは、『嬉しいこと』を感じているからです。
これを感じると、『やりがい』を持って働き続けてもらえます。
どうでしょうか?
あなたは今、スタッフさんと、どちらで接しているでしょうか?
もしも、無意識に、スタッフさんが『イヤなこと』で接していたら、今すぐ止めましょう。
そして、スタッフさんが『嬉しいこと』で接する努力をしてあげましょう。
それが、スタッフさんに伝わると、すぐに辞めることがなくなるはずです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則