こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
『知っていたけど、やらなかった』、よく聞く言葉です。
これでは、やり方を知っていても、やらないので結果につながりません。
これなら、『むしろ知らない方がいい』と思います。
なぜなら、初めて知ることは、解釈が変わることが多く、今までできなかった人でもやれるチャンスになるからです。
しかし、その『チャンスは解釈が変わった一瞬だけ!』なので、それが過ぎるとやれなくなってしまいます。
だから、『むしろ知らない方がいい』のです。
では、なぜ、一瞬のチャンスを逃してしまうのでしょうか?
1つの原因が、今までやったことがないことは、不安を抱くからです。
不安の中での決断は、余程のことがない限り先送りされます。
ここで言う一番の不安とは、『失敗すること』です。
『失敗したらどうしよう?』
『失敗したら恥ずかしい!』
『失敗すると責任を取らないといけない!』など
このような失敗に対する不安がよぎると、『忙しくて時間がない』、『お金に余裕がない』、『今は状況が悪い』と、『やれない言い訳』を探すのです。
しかし、実際は、『やれなかった』のではなく、『やらなかった』にすぎません。
そのため、一瞬のチャンスを逃してしまいます。
どうでしょうか?
もう1つの原因は、『どうしても手に入れたい結果』がハッキリしていないためです。
例えば、『こうなればいいのになぁ~』という願望レベルでは、怖くて覚悟できないでしょう。
そうではなく、『こうなると約束する』という宣言レベルが必要です。
他人に対する宣言が一番強いですが、自分自身への宣言でもかまいません。
これをすると不思議と根拠のない自信が湧いてくるので、覚悟しやすくなります。
そうすれば、『やれるので、できるようになる』のです。
『知っていたけど、やらなかった』ではなく、『やったから、できた』となります。
だから、結果が違ってくるのは当たり前です。
これは、社長さんやスタッフさんだけでなく、お客さんに対しても同じことが言えます。
例えば、単に商品を売っても売れないのは、お客さんの解釈を変えていないからです。
また、たとえ解釈を変えたとしても売れないのは、『チャンスは解釈が変わった一瞬だけ!』を見逃しているからと言えるでしょう。
接客の営業の場面でも、チラシや店頭看板で販促する場合でも、同じです。
最後は、必ず行動を促し、決断させる必要があります。
これができないのであれば、『むしろ知らせない方がいい』でしょう。
なぜなら、『知っていたけど、やらなかったお客さん』を急増させるからです。
『チャンスは解釈が変わった一瞬だけ!』
覚えておいて下さいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則