店頭看板の事例(携帯電話店の3Gガラケー) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

携帯電話店さんの『3Gガラケー』に関する気になる店内POPの事例を紹介します。

【現状の店内POPの書き方】


 

【コメント】

携帯電話店さんが、『3Gガラケー』の切り替えをおすすめしている店内POPです。
 
『緊急』の文字が目立つので、ついつい見てしまいますね。
 
確かに、ビックリさせてからの結果のお知らせは効果的です。
 
しかし、結果だけを知らせられても、なぜか納得できません。
 
なぜなら、『なぜ、3Gガラケーが使えなくなるのか?』、その理由が分からないからです。
 
なので、その理由も簡単に説明したいと思います。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状POPの文章】

>緊急
>ガラケーが使えなくなる!
>って、ご存じですか?
>※2019年11月末日をもって、対象の
>3Gケータイの機能の大部分がお使い
>いただけなります。
>お気軽にご相談を!
>※現在対象の方への切り替えサポートが
>今月で終了いたします。それ以降のご案内は
>7000~9000円/月となる可能性がこざいます。
>また、在庫もどんどんなくなります。
>お早めに切り替えをお願いいたします。
 
 
 
→お客さんに納得してもらえるように伝えるには、いつものように、まず、『誰に伝えたいのか?』をハッキリさせます。
 
→『ここは、書かなくても分かるでしょう』と、ここを省いているお店が多いです。
 
→しかし、ここがハッキリしていないと、単なる売り込みと勘違いされてしまいます。
 
→例えば、『ガラケーのままでいいと、ずっと使い続けているあなたに』と、こんな感じでいいのです。
 
→たったこれだけで、『あっ、私のことだわ』、『あっ、俺のことだ』と、興味を持ちます。
 
→そこで、『緊急のお知らせです』とすれば興味があるから、大抵のお客さんはそれ以降の文章を読んでくれるです。
 
→この後、結果を伝えます。
 
→そして、『なぜ、そのような結果になるのか?』、その原因を伝えるのです。
 
→この原因を知って、『それなら、仕方ないな』となれば、納得してもらえます。
 
→納得してもらえれば、即行動に移してもらいましょう。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(携帯電話店の3Gガラケー)
『ガラケーのままでいい』と、ずっ
と使い続けているあなたに
 

<緊急のお知らせです>

『メーカー名』の3Gガラケーは、
かなりの機能が2019年11月末
日で使えなくなります。

これは、インターネット上のセキュ
リティーを強化し、お客様の大切な
情報を守るためです。

通話など一部機能は、しばらく使え
ますが、メールやネット検索、地図
などは使えなくなります。
11/末まで切り替えサポート実施
中です。『困ったな~』と思ったら
今すぐ窓口まで、ご相談を!




【今回のポイント】

→結果のみを知らせるのでなく、『結果につながる原因を伝える』ことが今回のポイントです。

→ここを省くと、売り込み臭が強くなってしまいます。
 
→ハッキリと『誰に伝えるのか?』を決めて、しっかりとお客さんが納得できるメッセージを伝えましょう。
 
→最近のように情報が多くなると、『どの情報が自分に適した情報なのか?』が、全く分かりません。
 
→そうなると、『分からないことは、先送りしてしまう』のです。
 
→そうならないために、『これは、あなたのための情報ですよ』と、分かりやすい流れで伝えてあげましょうね。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則
 
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