店頭看板の事例(コンビニ店のアイスクリーム) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

コンビニ店さんの『アイスクリーム』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

コンビニ店さんが、『アイスクリーム』をおすすめしている店頭看板です。
 
『枚方(ひらかた)は、特に暑い・・・』と、地元の暑さから始めています。
 
販促をする場合、季節の話題から入るのは、とてもいいですね。
 
しかし、『枚方(ひらかた)』と、地元の名前を出したら、『特に暑い・・・』と、曖昧にするのはもったいと思います。
 
例えば、『昨年の最高気温が、38.9度と暑い』とか、具体的な数字が欲しいです。
 
そうすると、『38.9度、そりゃ暑いわ・・・』となります。
 
それと、『暑さとアイスクリーム』は、相性がいいように思いますが、実は、『アイスクリーム』が一番美味しいと感じられる気温は、『25度前後』なんです。
 
この辺りを上手く伝えたいと思います。


ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>枚方は・・・特に暑い・・・
>おまたせしました。
>アイスクリーム取扱はじめました。
>冷たいソフトドリンクもあるよ~ん
>ぜひ店内にて、おかいもとめ下さい!
 
 
 
→まず、『38.9度』のことを伝えます。
 
→そして、『もうすぐこのような猛暑がやって来ます』と、季節の話題で、『暑さ』のイメージ付けを行うのです。
 
→このように伝えると、『そう言えば昨年の夏は暑かったな!』と、思い出してもらえます。
 
→そして、『その前にひと足早くアイスクリームをご用意しました』とお知らせした上で、『アイスクリームが一番美味しく感じる気温は、25度前後』と事実を伝えるのです。
 
→さらに、『ムシムシして暑くなる梅雨に最適です』とすれば、『今が食べごろ』になります。
 
→ちょっと強引ですが、季節の話題とリアルな数字を使えば、ちょっとしたメッセージになるのではないでしょうか?
 
→最後は、行動の促しです。
 


【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(コンビニ店のアイスクリーム)
『38.9度』、昨年の枚方の最高
気温です。もうすぐこのような猛暑
がやって来ます。

その前にひと足早くアイスクリーム
をご用意しました。

アイスクリームが、一番美味しいと
感じる気温は、25度前後。ムシム
シして暑くなる梅雨に最適です。

気分転換したい時や元気をもらいた
い時に、ぜひお求め下さいね!




【今回のポイント】

→何となく季節の話題を伝えるのでなく、リアルな数字で伝えることが今回のポイントです。
 
→例えば、『枚方(ひらかた)の昨年の最高気温38.9度』とか、『アイスクリームが一番美味しいと感じる気温は25度前後』とか。
 
→ちなみに、『30度を超えると、かき氷が欲しくなる』、『35度以上になると、蚊に刺されなくなる』なども使えそうですね。
 
→さすがの蚊も、35度以上の暑さの中では、命の危険を感じるのかもしれません。
 
→このように、数字が入ると、リアルさが一気に増します。
 
→使える数字があるのなら、ぜひ取り入れてみて下さいね。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則
 
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