店頭看板の事例(洋食店の昔ながらのナポリタン) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

洋食店さんの『昔ながらのナポリタン』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

洋食店さんが、『昔ながらのナポリタン』をおすすめしている店頭看板です。
 
『写真』がとても目立ちます。
 
これだけでも、『一度食べたい』ですね。
 
では、『なぜ、今、ナポリタンなのでしょうか?』
 
この辺りを少し付け加えてみます。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>『店名』特製
>昔ながらのナポリタン
>50円プラスで卵入り
>『店名』特製トマトソースに、ウインナー
>玉ネギ、ピーマンが入った
>ここでしか食べられない!
 
 
 
→『なぜ、今、ナポリタンなのでしょうか?』

 

→一説には、6年前のNHKの朝ドラ『あまちゃん』で、『ナポリタンはアバズレの食いものよ』というセリフが話題になったのがきっかけとか。

 

→何がきっかけになるか分かりませんが、そんな『ナポリタン』は、昭和10年(1935年)頃に日本でできた食べ物です。

 

→日本でできたものですから、イタリアのナポリに行っても食べることはできません。

 

→言わば、ナポリ風の日本食なのです。

 

→このように、『ナポリタン』は古くからある食べ物なので、『シニア世代には懐かしく、若者世代には物珍しく』感じられます。

 

→この辺りをちょっと付け加えてみたいですね。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(洋食店の昔ながらのナポリタン)

昔ながらのナポリタンが今ちょっと
ブームになっています。
その理由は?

朝ドラで話題になったのがきっかけ
で、シニア世代には懐かしさから、
若者世代には物珍しさからです。

ウィンナー、玉ねぎ、ピーマンに強
火で炒めたケチャップの香りが食欲
をそそります。

『店名』特製昔ながらのナポリタン

ここでしか食べられない味をぜひ!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→単に商品だけをお知らせするのでなく、『なぜ今、その商品が人気なのか?』を伝えることが今回のポイントです。
 
→こうすることで、その商品を食べる必要性が出て来ます。
 
→場合によっては、『これが、今流行のナポリタン』と、インスタに載せたいと思うかもしれません。
 
→お客さんが関心があるのは、『モノではなく、コトという体験』です。
 
→『若者世代には、今の体験』を、『シニア世代には、昔ながらの体験』をしてもらいましょう。
 
→そのために、モノという商品があることを忘れてはいけないと気付いて下さいね。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則