お客さんに『はじめの一歩』を踏み出してもらうには? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



店頭看板の書き方をスタッフさんに伝える時に、必ず聞く質問があります。

 

それは、『何のために店頭看板を書くのでしょうか?』です。

 

 

この質問の答えは色々あります。

 

その中で一番多い答えは、『売上げを上げるため』と答えられます。

 

 

確かに、その通りなのですが、それは結果であって、最後に売上げにつながるだけのことです。

では、最初は何でしょうか?

 

これを私は、『はじめの一歩』と呼んでいます。

 

 

お客さんが一番最初に行う行動です。

 

では、お客さんが一番最初に行う行動とは、一体何でしょうか?

 

 

例えば、それが、『入店』だったとしたら、『入店してもらえるような内容』を書く必要があります。

 

例えば、それが、『電話を掛ける』だったとしたら、『電話を掛けやすい内容』にする必要があるのです。

 

例えば、それが、『入店後、お客さんからお話ししてもらうこと』だったとしたら、『お客さんが、今のタイミングで話しやすい内容』にする必要があります。

 

 

 

よく『店頭看板に何を書いていいのか分からない』と悩まれるスタッフさんがいますが、それは、お客さんの『はじめの一歩』を決めずに書こうとするから悩むのです。

 

 

『お客さんに、どんな行動をして欲しいのか?』

 

 

ここを決めることが、とても大切になります。

 

なぜなら、『はじめの一歩』が、お客さんに商品を買ってもらうことでないと、気付けるからです。

 

 

 

それともう一つ大切なことは、お客さんに『はじめの一歩』を踏み出してもらうために、『お客さんに積極的に関わろう』とする心構えを持つことになります。

 

ここが弱いと、折角お客さんに入店してもらって、お話しをしてもらっても、上手に聞き取ることができないので、最終的に売上げにつながらなくなるからです。

 

 

 

このように考えると、『何のために店頭看板を書くのか?』の答えは、

 

◆(A)『お客さんにはじめの一歩を踏み出してもらうため』

 

◆(B)『お客さんに積極的に関わるため』

 

 

となるのです。

 

 

 

では、そんな『はじめの一歩』を踏み出してもらうお客さんに、『何を店頭看板に書けばいいのでしょうか?』

 

 

『何を書くのか?』で、大切な要素は3つです。

◆(1)『今、どんな問題が起こるタイミングなのか?』

 

◆(2)『ズバリ、原因はどこにあるのか?』

 

◆(3)『原因を解消すると、どんな結果になるのか?』

 

 

この3つになります。

 

極端な場合、この3つを書くだけで、その対策となる商品のことを書かなくても、お客さんは『はじめの一歩』を踏み出すことでしょう。

 

なぜなら、その対策が知りたくなるからです。

 

 

この看板に興味を持ったお客さんは、『それで、何をすればいいの?』と答えを聞きたくなります。

 

先程の『入店後、お客さんからお話ししてもらうこと』が、『はじめの一歩』なら有効な書き方と言えるでしょう。

 

もちろん、全てのお客さんがこのような反応をしてくれるとは限りません。

 

しかし、今のタイミングで起こりやすい問題が、リアルであればあるほど、反応するお客さんが増えるのです。

 

 

 

このことは、『誰に店頭看板を書けばいいのか?』のヒントになります。

 

例えば、今のタイミングで起こりやすいリアルな問題に反応するお客さんを見つけるには、

 

今来てもらっているお客さんにヒアリングして、リアルな体験を教えてもらえばいいのです。

 

 

そして、教えてもらったリアルな体験を伝えることで、『誰に』がハッキリします。

 

例えば、『こんなリアルな体験で困っていませんか?』と書くだけでいいのです。

 

 

お客さんと接客する機会があるお店では、お客さんのリアルな体験を聞くことは簡単にできると思います。

 

それを使って、『はじめの一歩』を踏み出してもらうメッセージを作れば、店頭看板は簡単に書けてしまうでしょう。

 

 

そのためには、まず『はじめの一歩』を決めて下さい。

 

そうすると、いきなり商品を売ろうとしなくなるはずです。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則