店頭看板の事例(雑貨店のサコッシュ) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

雑貨店さんの『サコッシュ』に関する気になる店内POPの事例を紹介します。

【現状の店内POPの書き方】


 

【コメント】

雑貨店さんが、『サコッシュ』をおすすめしている店内POPです。
 
写真を使って、上手く伝えていると思います。
 
店内POPの場合は、『近くにある商品を売るために』付けていますので、これで十分です。
 
しかし、これを店頭看板にするとなると、どうなるでしょうか?



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>#サコッシュ
>パッと肩にかけられて
>スマホや財布も
>ラクラク収納できます!
>ちょっとしたお出かけにも
>とっても便利です。
>男性にもオススメのアイテム
>本体 1000円+税
>1500円+税
 
 
 
→店頭看板で伝える場合は、『こんなこと思ったことありませんか?』と現状で困ったことを、まず伝えます。
 
→なぜなら、お客さんは、リアルな現状しか興味を示さないからです。
 
→ここで、『現状が困っているお客さん』と、『現状が困っていないお客さん』とに分けます。
 
→このように分けることで、『こんなことで困っているお客さんに』だけ届くメッセージを書くのです。
 
→そうすると、単に『こんな良い商品がありますよ!』とおすすめするよりも、刺激されやすくなります。
 
→現状で困っているお客さんほど、刺激されると反応してしまうことが多いでしょう。
 
→刺激に反応した後に、商品の特徴の説明や効果を伝えると、『これいいわね』となって買ってもらえます。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(雑貨店のサコッシュ)
トートやリュックを持つほどじゃな
いちょっとしたお出かけに、『スマ
ホや財布、鍵はどうしよう?』と思
ったことはありませんか?

そんな時、最低限の小物が入るコン
パクトなバックが、今人気です。

それが『サコッシュ!』

ひも付きの小型バックで斜め掛けす
ると、両手が空くので使い勝手がと
てもいいですよ!

手軽でシンプルなので、男性にもオ
ススメ!店内で掛けてみて下さい。




【今回のポイント】

→店内POPは『商品を売るために』、店頭看板は『お客さんを商品に近づけるために』、ここを考えることが今回のポイントです。
 
→お客さんを商品い近づけるには、お客さんが現状で困っていることを質問することから始めると、近づけやすくなります。
 
→つまり、現状で困っているお客さんに絞って、困っていることの解決策のきっかけを伝えるのです。
 
→お客さんは、『買うか買わないか?』よりも、『必要か必要でないか?』を先に考えます。
 
→また、『これ可愛い!』と、『感じるか感じないか?』で決める時もあるでしょう。
 
→店内POPは、実物と一緒に伝えることができるので、実物を見て『これ可愛い!』と感じてもれればいいのですが、店頭看板は、実物と一緒に伝えることができないので、『これ必要かも』を伝える必要があるのです。
 
→店内POPと店頭看板の目的が違うので、内容をちょっと変えるのがコツになります。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則