店頭看板の事例(クリーニング店の共通回数券) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

クリーニング店さんの『共通回数券』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

クリーニング店さんが、『共通回数券』をお知らせしている店頭看板です。
 
通常、回数券と言えば、『単一メニュー』の場合は多いのですが、今回は、『複数メニュー』の回数券になります。
 
では、なぜ回数券を販売しているのでしょうか?
 
この辺りを、少し付け加えてみたいと思います。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>共通回数券 限定販売中
>ズボン、スカート、ブラウス、セーター
>など580円までの衣類が
>386円でクリーニングできる
>お得な回数券です。
>7枚つづり 2700円(税抜)
>有効期限もありませんので
>ぜひ、1度ご利用下さい
>まとめ購入でオマケ付き
 
 
 
→なぜ回数券を販売していると思いますか?
 
→これは、お客さんとお店の両方で考えられます。
 
→お客さんのためには、次の2つ、
 
→◆『お得感を得てもらうため』
 
→◆『支払い時のストレスをなくすため』
 
→お店のためには、次の2つ、
 
→◆『お金を前払いで頂くため』
 
→◆『続けてリピートしてもらうため』
 
→上記の『支払い時のストレス』とは、『小銭を用意したり、お釣りをもらったりが不要』、『忙しい時、すぐに会計ができる』などです。
 
→これらがなくなるので、とても便利になります。
 
→このように、お得だけでないポイントも伝えたいですね。
 


【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(クリーニング店の共通回数券)
『小銭を用意したり、お釣りをもら
ったりが不要』『忙しい時、すぐに
会計ができる』など、とても便利と
大好評!

共通回数券 夏季限定販売中!
出す頻度が高い、ズボン、スカート
ブラウス、セーターなどに、共通で
使えます。

7枚つづり 2700円(税抜)
1点580円までの衣類が386円
でクリーニングできます。

有効期限がないので、使い損じがあ
りません。 まとめて購入すると、
さらにお得です。




【今回のポイント】

→お得だけでなく、他の価値も一緒に伝えることが今回のポイントです。
 
→『回数券=お得』というイメージがあります。
 
→しかし、それだけではないのです。
 
→実際に使うと、『小銭を持たなくていい便利さ』が実感できるでしょう。

→それと、購入時に一度だけお金を支払って、後は回数券を使うだけなので、『お金を支払う感覚』が薄れるのも特徴です。

→なので、ついつい気軽に使ってしまいます。
 
→このような特徴の回数券を、販売しないともったいないですよ。
 


こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則