店頭看板の事例(パン専門店のモーニングサービス) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

パン専門店さんの『モーニングサービス』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

パン専門店さんが、『モーニングサービス』を始めたことをお知らせしている店頭看板です。
 
最近は、『イートインコーナー』で、買ったパンを食べられるお店が増えて来ました。
 
その時に、一緒に飲むドリンクの料金が100円安くなるサービスのようです。
 
イラストが良く目立ちます。
 
できれば、『どんな人に、おすすめしたいのか?』、ハッキリさせたいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>モーニングサービスはじめました!
>当店でパンをお買上げのお客様は
>お好きなドリンク、100円引きデス。
>AM7:00~11:00
>良い1日の始まりにいかがですか?
 
 
 
→では、どんな人に、おすすめしたいのでしょうか?
 
→いろいろな人がいると思いますが、その中から絞り込んでハッキリさせます。
 
→理由は、その方が、伝わりやすいからです。
 
→例えば、『朝食は、いつもトーストパンで済ませているパン派のあなたに』と呼び掛けます。
 
→すると、『えっ、私のこと』と、思う人がいるでしょう。
 
→その人に、『たまには・・・を食べてみませんか?』と、問い掛ければ、興味を持ってもらえます。
 
→最初に、おすすめしたい人を絞り込んでいますが、基本は、『朝食は、パン派のあなたに』呼び掛けているので、ドンピシャの人でなくてもかまいません。
 
→このように、呼び掛け、問い掛けることで、伝えたいことがイメージしやすくなるので、この後の『モーニングサービス』がつながりやすくなるのです。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(パン専門店のモーニングサービス)
朝食は、いつもトーストパンで済ま
せているパン派のあなたに

 

たまには、焼き立てのいい匂いのす
るパンを食べてみませんか?

イートインコーナーで、モーニング
サービスを始めました。
AM7:00~11:00まで、お
好きなドリンクが100円引き!

朝から焼き立てのパンを食べると、
一日の始まりが楽しくなりますよ!
『店名』




【今回のポイント】

→『モーニングサービスはじめました』と伝えるだけでなく、それを『どんな人に、おすすめしたいのか?』をハッキリさせることが今回のポイントです。
 
→パンは、朝の忙しい時間でも、手軽に食べられるので、便利な朝食になります。
 
→でも、『たまには、焼き立てのパンを食べて欲しい』という願いを込めて、『モーニングサービスを始めました』と伝えてみたいですね。
 
→こうすることで、単に『モーニングサービス』で、『お好きなドリンクを100円引く』だけでなく、『朝食に合う玉子』や、『各種の焼き立てパンの時間割り』などを用意すると、より楽しみも増えて来ることでしょう。
 
→ちょっとしたことですが、『どんな人に、おすすめしたいのか?』を決めるだけで、お店がやらなければいけないことが、見えて来るはずです。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則