店頭看板の事例(セレクトショップの夏ストール) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

セレクトショップさんの『夏ストール』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

セレクトショップさんが、『夏ストール』をおすすめしている店頭看板です。
 
『夏も冷えにご注意』という目の付け所が、とてもいいと思います。
 
確かに、ストールは寒い冬のイメージがありますが、エアコンの効かせ過ぎから、夏もストールが重宝しているようですね。
 
この辺りの情報を入れてみるのはどうでしょうか?



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>エアコンの効いた室内、電車など
>夏も『冷え』にご注意
>『首』をガードするといいですよ!
>綿や麻素材のストールが
>おすすめです。
 
 
 
→まず、問い掛けで、現状に疑問を持ってもらいたいですね。
 
→例えば、『ストールは冬だけのものと思っていませんか?』とするのはどうでしょうか?
 
→こうすることで、『えっ、違うの?』と、疑問を持ってもらえたら、興味が湧きます。
 
→そうしたら、『実は、〇〇など、夏も意外と出番が多いんですよ!』と、気付きのきっかけを伝えましょう。
 
→そうすると、『う~ん、なるほど!』となり、商品につなげやすくなります。
 
→『夏ストール』の説明を少しして、最後は、行動の促しです。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(セレクトショップの夏ストール)
ストールは冬だけのものと、思って
いませんか?

実は、エアコンが効き過ぎた室内や
電車など、夏も意外と出番が多いん
ですよ!

首に巻いたり、羽織ったりして、可
愛く簡単に温度調節してくれます。

首元から感じる冷えを防ぐアイテム
『夏ストール!』
綿や麻素材が最適です。

ぜひ店内でお試しを!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→『夏も冷えにご注意』という視点がいいですね。
 
→これを生かすために、現状に疑問を持たせるような問い掛けをすることが今回のポイントです。
 
→今までの『先入観』を変えてもらう必要があります。
 
→そうしないと、『必要性』に気付かないのです。
 
→ここがとても大切になります。
 
→この『先入観』を変える刺激をしないまま、商品を売ろうとするから、売れないのです。
 
→しかし、『先入観』を変える刺激をして、『あっ、そうか』、『夏も冷えに注意をしなければいけないのか』となれば、商品がとても売りやすくなります。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則