店頭看板の事例(食品雑貨店の甘酒) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

食品雑貨店さんの『甘酒』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

食品雑貨店さんが、『甘酒』をおすすめしている店頭看板です。
 
『レジ横で、あったか~い甘酒を売っています』というのは分かります。
 
これだけで、『甘酒』を今すぐ飲みたい人には、伝わるのかもしれません。
 
しかし、折角なので、『甘酒』を今すぐ飲みたくない人にも、伝わるようにしたいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>店内レジ横にて販売中!
>あったか~い甘酒
>一杯 ¥150(税込)
>ノンアルコール 砂糖不使用
 
 
 
→『甘酒』を今すぐ飲みたくない人は、『どうして飲みたくないのでしょうか?』、まずここを考えます。
 
→それは、『飲む必要性』を感じていないからです。
 
→お客さんは、必要性がないものを、あえて買いたいと思いません。
 
→であれば、『飲む必要性』を感じてもらえればいいのです。
 
→そのための簡単な方法は、『甘酒が大ブームになっている』ことを伝えます。
 
→そして、その理由も簡単に伝えるといいですね。
 
→それと、飲むタイミングもハッキリすると、『じゃあ、ちょっと飲んでみようか』となるお客さんも出て来ます。
 
→そしたら、『店内レジ横にて、販売しています』と、行動を促しましょう。
 


【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(食品雑貨店の甘酒)
今、健康志向の女性の間で、甘酒が
大ブーム!

特に米麹で作る甘酒は、ノンアルコ
ールで砂糖も使わず栄養豊富なこと
から飲む点滴とも言われています。

小腹がすいた時のスィーツ変わりに

あったか~い米麹・甘酒!
一杯 ¥150(税込)

店内レジ横にて、販売しています。




【今回のポイント】

→単に『こんな商品を販売しています』とお知らせするのではなく、『今、こんな感じで、買う必要性があるんですよ!』とお伝えすることが今回のポイントです。
 
→一番簡単な必要性は、『今、これがブームです』と伝えます。
 
→日本人は、とにかくブームに弱いです。
 
→『みんなが、そうしているのなら、私も、そうしてみようかしら』と、なりやすい傾向があります。
 
→この傾向を上手く利用すると、必要性は簡単に演出できるでしょう。
 
→その後に、その理由とタイミングを伝えればいいのです。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則