店頭看板の事例(クリーニング店の福袋) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

クリーニング店さんの『福袋』に関する気になる店内看板の事例を紹介します。

【現状の店内看板の書き方】


 

【コメント】

クリーニング店さんが、『福袋』をおすすめしている店内看板です。
 
今、『福袋』はどの業種でも、盛んに行われていて、とても人気のあるイベントになっています。
 
そんな『福袋』をクリーニング店さんが行ったのが、今回の事例です。
 
なかなかよく出来ている店内看板だと思います。
 
今回は、この店内看板を店頭看板にしたとすれば、どうなるのか?
 
を考えてみたいと思います。

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>お得な福袋
>限定販売中
>10点まで衣類を詰めて
>3900円サンキュー(税抜)
>コートやオーバーコート、スーツ上下など
>革、毛皮製品や寝具以外なら、何でもOK!
>店頭にて福袋を1袋200円(税抜)で販売中
>数に限りがありますので、お早目に・・・
>福袋販売期間 12月15日~2018年1月14日(日)
 
 
 
→店内看板の目的は、主に『販売』です。
 
→なので、イキナリ『商品名』からスタートされているのでしょう。
 
→このような仕掛けがあると、お客さんからの声掛けがしやすくなります。
 
→また、スタッフさんからの声掛けもできるので、一石二鳥です。
 
→『特に伝えたい商品がある場合』や、『接客が不得意なスタッフさんがいる場合』に、店内看板は効果があります。
 
 
→一方の店頭看板の目的は、主に『入店』です。
 
→なので、イキナリ『商品名』からスタートしても、恐らく『入店』してもらえないでしょう。
 
→入店のポイントは、ズバリ『必要性』です。
 
→『今のタイミングで、何が必要なのか?』
 
→ここをまず伝えてから、『福袋』をお伝えして行きます。

 

 



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(クリーニング店の福袋)
1月は、冬シーズンの中間点!
ツヤやハリがなくなったコート類や
汚れてだらしなく見えるダウン類の
お手入れチャンスです。
しかし、『春までこのままガマンし
よう』と、思っていませんか?

そんなあなたに、おすすめなのが
『福袋』です。10点まで詰めても
3900円サンキュー(税抜)
コート類やダウン類などと一緒にご
利用頂くと、とってもお得です。

まずは店頭で、福袋を1袋200円
(税抜)でお求め下さい。数に限り
がありますので、お早めに!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→店頭看板の目的が、主に『入店』になるので、商品名だけでなく、『なぜ、その商品が必要なのか?』の必要性を伝えることが今回のポイントです。
 
→『必要性』を伝えた上で、『今なら、こんなお得な福袋が利用できますよ』と、『納得性』を伝えると、決断しやすくなります。
 
→ただ単に、『今なら、こんなにお得ですよ』とお知らせしても、まだその気になっていないお客さんには、ピンとこないのです。
 
→それが、店内看板だと、少し事情が違って来ます。
 
→『何が違うのか?』と言うと、すでにその気になっているお客さんが、目の前にいるということです。
 
→この違いが分かるようになると、販促物の反応がとてもよくなって来ますよ。




こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則