店頭看板の事例(羽毛布団専門店の羽毛布団の選び方) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

羽毛布団専門店さんの『羽毛布団の選び方』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

羽毛布団専門店さんが、『羽毛布団の選び方』をお知らせしている店頭看板です。
 
『マイスター(プロの職人)が教える』とあるので、何か専門性のあることを伝えてもいいと思います。
 
例えば、羽毛布団で重要な指標は、次の2つです。
 
◆『ダウンパワー』
 
◆『ダウン率』
 
このどちらかの専門性のあることを、分かりやすく伝えてはどうでしょうか?
 
分かりやすくするために、今回は、『ダウンパワー』を伝えます。
 


ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>マイスターが教える
>羽毛ふとんを選ぶポイント
>おしえちゃいます
>1.あたたかさをキチンと保てるコト
>2.ふとんの内側がムレにくいコト
>3.なんだかんだ掛けたら気持ちいい
>今だからできる PRICE DOWN
>いい羽毛ふとん うちにあります
 
 
 
→『マイスターが教える羽毛ふとんを選ぶポイント』としてもいいですが、ここに『失敗しない』を入れると、興味が湧きやすくなります。
 
→お客さんは、『失敗』、『損』、『恥』などの言葉に敏感だからです。
 
→それと、プロが教えるのですから、『ダウンパワー』という指標も教えてあげましょう。
 
→但し、専門用語を使った時は、お客さんが読むだけで分かってもらうようにしなければいけません。
 
→これが、なかなか厄介なので、できるだけ専門用語は使わないようにお願いしています。
 
→しかし、今回は、プロが教えるのですから、ここに挑戦してみたいですね。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(羽毛布団専門店の羽毛布団の選び方)
プロが教える失敗しない羽毛布団を
選ぶポイントとは?

◆羽毛が空気をたっぷり含めている
◆体からの湿気を素早く放てている
◆布団が適度の湿気を保てている
これらの3つが分かる一番の指標が
『ダウンパワー』です。

ダウンパワーとは、羽毛がどれだけ
保温力や放湿力などを持っているの
か、数値化したものになります。こ
れが高いほど、高品質な羽毛です。

中身が見えない羽毛布団だからこそ
大切な指標になります。
店内でダウンパワーをお確かめの上
その違いを比べてみて下さいね。




【今回のポイント】

→『プロが教える』とする場合、『失敗しない』や『専門用語』を使うことが今回の「ポイントです。

→こうすることで、『専門用語』を知ったお客さんは、その基準を基に見比べるので、選びやすくなって来ます。
 
→もちろん、このように伝えたからには、それぞれの羽毛布団の『ダウンパワー』が分かるようにしておかなければいけません。
 
→例えば、『中国産ダック 340ダウンパワー』
 
→『イギリス産ダック 360ダウンパワー』
 
→『ポーランド産グース 400ダウンパワー』
 
→『吉林省産マザーグース 460ダウンパワー』
 
→このように表示しておくと、品質の違いと価格の関係が、数字で分かるので選びやすくなるのです。

→なので、『今だからできる PRICE DOWN』という言葉は、使わない方がいいと思いますよ。
 


こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
 
 
今年1年ありがとうございました。

来年は、1月5日(金)より、ブログ再開です。

 


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則