店頭看板の事例(理容室の女性客へのお誘い) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

理容室さんの『女性客へのお誘い』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

理容室さんが、『女性のお客さんへのお誘い』をしている店頭看板です。
 
美容室に男性客が増えていますが、その逆は少ないと思います。
 
ところが、最近あることで、理容室に女性客が増えているのです。
 
この辺りを伝えると、いいと思います。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>女性のみなさま
>・毎月カラーをする
>→ダメージを最小限にする『水カラー』あります。
>・子どもがいてなかなか行けない
>→気にせずお子様と一緒にいらして下さい。
>・悩みを言いづらい
>→女性スタッフが担当なので何でもご相談下さい。
>2Fは女性スタッフが担当させていただきます。
>ぜひ一度ご来店下さい。
 
 
 
→先程、『最近あることで、理容室に女性客が増えている』と書きましたが、その『あること』とは、『顔そり』です。
 
→理容室と美容室の境界ラインが、だんだん無くなって来ていますが、『顔そり』だけは、理容室でしかできません。
 
→この『顔そり効果』が、若い女性の中で話題になっているのです。
 
→このように、『理容室と美容室の決定的な違い』で、話題になっていることを伝える方がインパクトがあります。
 
→では、『顔そり効果』とは、どんな効果があるのでしょうか?
 
→この辺りを簡単に伝えてあげましょう。
 
→その後、『女性スタッフさんだけの良さ』を伝えると、お店に行く理由は増えるので、行きやすくなるのです。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(理容室の女性客へのお誘い)
最近、なぜか?
理髪店に行く女性が増えています。

理由は、『顔そり!』

産毛をなくすことで、肌のトーンが
明るくなり、化粧ノリもよくなるか
らです。
また、古くなった角質が剥がれて、
ツルツル肌になるのも魅力的とか!

2Fは女性スタッフだけの落ち着け
る雰囲気になっています。お子様と
ご一緒でもOK。言い辛い悩みごと
も気軽にご相談して下さいね。
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→女性のお客さんが使いやすいことだけを伝えるのでなく、女性のお客さんに理髪店しかできないことを伝えることが今回のポイントです。
 
→今回のように、『顔そり効果』を伝えることで、『確かに、そうかもしれないな』と感じた女性のお客さんは、関心を示してもらえます。
 
→もしも、『顔そりすると、毛が濃くなる』と思っている方がおられたとしたら、『濃く見える原因は、毛の断面が大きくなるからです』、『ご自分でやると、どうしても毛を斜めに剃るので、毛の断面が大きくなってしまいます』、『そのため濃くなったように感じるのです』、『しかし、プロは直角に剃るので、毛の断面が小さいままで濃く見えません』というような看板を書いてもいいですね。
 
→実際に、一度『顔そり』された女性は、その後も、定期的にリピートされるとか。

→『知らないこと』や、『勘違いしていること』を、しっかり伝えることで、お客さんを集めることができると思います。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則