こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
販促物は、結果を出すためにあります。
では、次の6つのお客さんの行動で、『どの行動をさせること』が、結果と言えるでしょうか?
◆(A)『お店を知ってもらう』
◆(B)『お店に来てもらう』
◆(C)『商品を知ってもらう』
◆(D)『商品を使ってもらう』
◆(E)『お金を払ってもらう』
◆(F)『お店にまた来てもらう』
どうでしょうか?
販促物によっては、どの行動も結果のような気がしますね。
でも、『お店にとっての一番大切な結果』は、やっぱり、(E)の『お金を払ってもらう』ではないでしょうか?
『お客さんがお店に、お金を払ってもらうこと』で、初めて結果が出たと言えるでしょう。
仮に、(E)が『一番大切な結果』であったとすれば、その他の結果は、『その結果に必要な手段』と言えます。
どれも大切な手段なのですが、『お客さんにお金を払ってもらう』ためには、どこから始めればいいでしょうか?
ここでの前提条件は、お店に資金があるかないかです。
資金が潤沢にある場合は、(A)から順番にやって行くのが王道になります。
しかし、資金がそれほどない場合は、その前にやることがあるのです。
それは、『一番大切な結果』の一番近いところから取り掛かります。
上記の場合ですと、(E)の『お金を払ってもらう』に一番近いのは、(D)の『商品を使ってもらう』と、(F)の『お店にまた来てもらう』です。
◆(D)→(E)の場合
(D)の『商品を使ってもらう』から(E)の『お金を払ってもらう』の流れで考えられるのが、『客単価アップ』です。
お客さんにとって必要性のある商品をプラスしたり、ワンランク上のコースを紹介することが有効になります。
あるいは、思い切って、『値上げ』をすることもいいですね。
ここで意識することは、『お客さんがお金を払う気持ちになったのは、何をしたからか?』になります。
『結果を出すための手段』なので、全て結果を出すことから、考えなければいけません。
ここに気付くと、簡単に結果につながります。
◆(E)→(F)の場合
(E)の『お金を払ってもらう』から(F)の『お店にまた来てもらう』の流れで考えられるのが、『来店回数アップ』です。
お客さんが、次回も来てもらいやすい理由を伝えたり、次回の予約を取ってもらったりするといいでしょう。
例えば、理美容店の場合に、次のようなPOPを店内に貼ったとします。
<ここから>
ヘアスタイルの崩れが気になるショートヘアの女性や全体にボリューム感が出て来た男性に
個人差はありますが、1ヵ月で、
◆男性は、1.0~1.2cm
◆女性は、1.2~1.4cm
髪の毛が伸びます。
また、1本1本、成長期と休止期が異なって
バラバラに伸びるため、時間が経つほど、
スタイルが崩れてしまうのです。
1ヵ月~1ヵ月半を目安にご予約頂くと、
再現性のよいキレイな状態が保たれます。
<ここまで>
こんな感じで、理由を伝えておくと、『次回にいつ来ればいいのか?』が分かるので、次回予約がすんなりと決まります。
このように、まず、『一番大切な結果』の一番近いところから取り掛かることで、結果はすぐに出るのです。
これをまず行ってから、(A)(B)(C)のための販促物を考えても、決して遅くはありません。
◆『結果を出したければ、まず近い所から』
これがポイントです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則