店頭看板の事例(眼鏡店の遠近両用メガネ) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

眼鏡店さんの『遠近両用メガネ』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

眼鏡店さんが、『遠近両用メガネ』をおすすめしている店頭看板です。

『商品中心のお知らせ』になっています。

これを、『お客さんへのメッセージ』してみたいですね。


ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>遠近両用
>(中近 近々も)
>(’イラスト)昔は小窓あり、今は線がない
>フレーム+レンズ+ケース
>撥水コート・UV set
>通常価格 ¥11700
>特別価格 ¥10000(税込)



→このような商品中心の店頭看板をよく見かけます。

→これはこれで、『今すぐ、遠近両用メガネが必要なお客さん』には有効です。

→しかし、そうなると、他店と競合してしまいます。

→なので、その対策として、割引きで特別価格にしているのです。

→でも、『まだ、遠近両用メガネは必要ないと思っているお客さん』には、この看板はどのように映るでしょうか?

→おそらく、風景の1つにしか見えないと思います。

→なぜなら、『まだ、必要ないと思っている』からです。

→そんなお客さんは結構います。

→そして、そんなお客さんは、『遠近両用メガネが必要だと』気付いた一瞬は、競合がないのです。

→なので、そこに気付いてもらえるように、『お客さんへのメッセージ』を伝えてみたいと思います。


【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(眼鏡店の遠近両用メガネ)
40歳を過ぎた頃から年齢と共に近
くが見え辛いくなっていませんか?

ひょっとしたら老眼が進んでいるか
もしれませんよ!

もしも老眼の場合はそれぞれのシー
ンに合わせた選び方が必要です。
例えば、
◆車の運転や外出仕事が多い方は、
『遠近両用メガネ』
◆室内で過ごすお仕事が多い方は、
『中近両用メガネ』
◆パソコンや事務仕事が多い方は、
『近々両用メガネ』

メガネを買うか買わないかよりも、
まずは視力検査を!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→『商品中心のお知らせ』で商品を売り込むよりも、『お客さんへのメッセージ』で、まだ必要ないと思っているお客さんに気付かせてあげることが今回のポイントです。

→このように、まだ必要ないと思っているお客さんに気付かせてあげれば、その一瞬は、ほぼ競合はありません。

→なぜなら、衝撃が大きいからです。

→しかし、一度自宅に帰ってゆっくり考え出すと、『他のお店はどうかな~』と比較したくなり、競合が始まります。

→これは、人間の本能です。

→なので、しかたありません。

→それでも、必要性に気付かせてもらえたお店は優位です。

→この辺りを意識してもらえると、『商品中心のお知らせ』から、『お客さんへのメッセージ』に変えられると思います。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則