店頭看板の事例(電鉄会社の遊園地イルミネーション) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

電鉄会社さんの『遊園地イルミネーション』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

  
 
 
 

【コメント】

電鉄会社さんが、『遊園地のイルミネーション』をおすすめしている店頭看板です。

まず、遊園地のイルミネーションが、いつまでやっていて、どれだけの電球を使っているのかを説明しています。

そして、どの駅からでも、その遊園地へ行けて入れるチケットの販売を促しているのです。

これで、『電鉄会社が言いたいこと』は分かります。

しかし、これだけでは、お客さんを刺激できませんね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>『遊園地名』光の遊園地
>2/26(日)まで 金・土・日祝日
>今シーズン『遊園地名』史上最大級
>150万球のイルミネーション
>駅では15時以降イルミネーションチケットも
>販売しております。
>『電鉄会社名』全線乗り降り自由+『遊園地名』ナイト入園(16時~)
>大人1200円 小児600円 幼児400円



→では、どうすれば、お客さんを刺激することができるのでしょうか?

→そんな時は、興味を持つ内容で問い掛けます。

→例えば、『どうしてイルミネーションは女性に人気なのでしょうか?』

→どうですか?

→何となく続きが聞きたくないですか?

→このように、お客さんを刺激することで、興味を煽ってあげましょう。

→この後は、問い掛けに答えて、だから、『きっと彼女も大喜びするはずです!』と、結果をイメージさせます。

→結果をイメージしてもらってから、『遊園地のイルミネーション』の説明と、チケットの販売につなげるのです。

→そうすると、お客さんは刺激に反応しやすくなります。

→それと、細かいことは、『詳しくはパンフレットをお取り下さい』としたいですね。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(電鉄会社の遊園地イルミネーション)
どうしてイルミネーションは女性に
人気があるのでしょうか?

女性は男性より色を見分ける力が優
れていて、同じものを見ても感じ方
が全く違うので、イルミネーション
をよりキレイに感じるからです。

そんなロマンティックな光の世界を
一緒に体感してみて下さい。
きっと彼女も大喜びするはずです!

今シーズンは『遊園地名』史上最大
級、150万球のイルミネーション
がお迎えします。

駅窓口で、15時以降にイルミネー
ションチケット販売中! 詳しくは
パンフレットをお取り下さい。




【今回のポイント】

→単に言いたいことを説明するだけでなく、お客さんを刺激してあげることが今回のポイントです。

→そのためには、まず、お客さんに興味がありそうな内容で問い掛けます。

→人は問い掛けられると、その答えを探そうとするので、次の内容を読んでもらえるのです。

→そして、『女性には色を見分ける能力がスゴイこと』、『イルミネーションを体感すると大喜びすること』を伝えます。

→そうすると、刺激に反応して、行きたくなってくるのです。

→このような気持ちになってもらってから、チケットの販売の話をすると、買ってもらいやすくなります。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則