店頭看板の事例(生花店の愛妻の日プレゼント) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

生花店さんの『愛妻の日プレゼント』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

明日、1月31日は、『1=アイ』、『31=サイ』と読んで、『愛妻の日』です。

そんな『愛妻の日』に、生花店さんが、お花のプレゼントをおすすめしている店頭看板になります。

シンプルでいいと思うのですが、もう少し寄り添ってあげてもいいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>1.31
>愛妻の日 1月31日(アイサイ)
>奥様に感謝の言葉と
>お花をプレゼント
>(イラスト)ありがとう



→冒頭では、1月31日が愛妻の日であることをお知らせしなければいけません。

→なぜなら、まだよく知られていないからです。

→『へぇ~、愛妻の日ってあるのか』と、気付いてもらう必要があります。

→問題はこの後です。

→この後、いきなり『奥様に感謝の言葉とお花をプレゼント』としてしまうと、必要性を感じてもらえません。

→必要性がなければ、お客さんはなかなか行動してもらえないのです。

→では、どうすれば必要性を感じてもらえるのでしょうか?

→一番簡単な方法は、現状に疑問を持ってもらうことです。

→例えば、『日頃、奥様にありがとうを伝えていますか?』

→こう投げ掛けます。

→ほとんどのご主人が、恥ずかしくて、なかなか『ありがとう』と言えていない人が多いです。

→これで、現状に疑問ができました。

→そうすれば、『もしも、そうでないのでしたら、この日がチャンスですよ!』と、必要性を作るのです。

→ここで、『へぇ~、愛妻の日ってあるのか』となれば、行動しやすくなります。

→こうなれば、お花のプレゼントにつなげればいいだけです。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(生花店の愛妻の日プレゼント)
1月31日(アイサイ)は愛妻の日

日頃、奥様に『ありがとう』を伝え
ていますか?

もしも、そうでないのでしたら、こ
の日がチャンスですよ!

感謝の気持ちを花束に託してプレゼ
ントしましょう。

『〇〇だけど、いつも〇〇してくれ
てありがとう』と一言メッセージを
添えるとさらにいいですよ!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→いきなりお店が言いたいことを言うのでなく、まずは、『お客さんの現状に疑問を持ってもらうこと』が今回のポイントです。

→そうすると、『お花をプレゼントすること』に必要性がでます。

→今回の現状の疑問は、『いつもお世話になっている奥様に感謝の気持ちを表していないこと』です。

→ほとんどのご主人は、『感謝したいけど、面と向かって、ありがとうと言うのは恥ずかしい』と思っています。

→そこで、『愛妻の日』だから、というタイミングが生きて来るのです。

→このタイミングで、お花をプレゼントすれば、感謝の気持ちは奥様に伝わります。

→さらに、『仕事で遅いけど、いつも待っててくれてありがとう』と一言メッセージを添えると、奥様もきっと喜んでもらえるはずです。

→このように、お客さんに寄り添ってあげてもいいのではないでしょうか?



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則