店頭看板の事例(ラーメン店の台湾まぜそば) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

ラーメン店さんの『台湾まぜそば』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

ラーメン店さんが、『台湾まぜそば』を紹介している店頭看板です。

いつもの習性で思わず、『台湾まぜそばって、何?』と食いついてしまいました。

『台湾まぜそば』とは、2008年に名古屋のラーメン店さんが、『台湾ラーメン』を作ろうとしていたが、ラーメン汁が上手く合わず、困っていたとか。

その時、たまたま、『ゆで上がったアツアツの麺にかけてみたらどうか?』となり、完成したのが、『汁なしラーメン』の『台湾まぜそば』になったといういきさつがあります。

そんな『台湾まぜそば』が、今では全国にも広がるようになって来ているようだが、まだまだその知名度は小さいようですね。

そこで、もう少し、『台湾まぜそば』のポイントを紹介してみては、どうでしょうか?



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>台湾まぜそば(追い飯つき)
>800円 大900円



→最小限の情報で書かれています。

→これだけで、分かる人には分かると思うのです。

→しかし、どうせなら、『もっと分かる人を広げてみたい』と思います。

→そこで、『台湾まぜそば』に注目し、興味を持ってもらえるような流れを作ることが必要です。

→一番オーソドックスな呼び掛け方は、『台湾まぜそばってご存知ですか?』になります。

→これもいいと思うのですが、この『台湾まぜそば』には、通常のラーメンでもなく、つけ麺でもない、『汁なしラーメン』という新しい食感の食べ物の面白さがあるのです。

→これを何とか表現できないかなと、思います。

→そして、写真と共に、楽しみ方を説明して、食べたくなるように促したいですね。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(ラーメン店の台湾まぜそば)
常識を覆す驚きのラーメン!

クセになると評判の汁なしラーメン
『台湾まぜそば』です。
 
ニンニクを効かせた醤油味のピリ辛
ミンチとニラ、ネギ、卵黄などを、
ゆで上がったアツアツの太麺に絡ま
せています。

『台湾まぜそば(追い飯つき)』
¥800 大¥900

パンチのある辛さと独特な食感をお
楽しみ下さい。麺を食べ終わった後
に混ぜて食べる『追い飯』も人気の
1つです。
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→『分かる人だけに分かる』のではなく、『もっと分かる人を広げる』ために、『台湾まぜそば』に注目し、興味を持ってもらえるような流れを作ることが今回のポイントです。

→そのために、通常のラーメンでもなく、つけ麺でもない、『汁なしラーメン』という新しい食感の食べ物の面白さを紹介してみます。

→あまり良く分からない食べ物には、『写真は絶対』です。

→そして、食べる前の瞬間もコメントしてあげると、『どんな食感かな?』と、急に食べたくなります。

→そして最後に、『これをお楽しみ下さい』とポイントを紹介して、行動を促すことも必要です。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則