こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
社長さんとお話していると、次の3つの事柄が入り乱れていることがあります。
どんなことかと言うと、
◆(A)『社長さんが、やりたいこと』
◆(B)『会社が、やらなければいけないこと』
◆(C)『スタッフさんに、やってもらうこと』
この3つです。
まず、(A)の『社長さんが、やりたいこと』を、一言で言えば、『社長さんの想いや目的』です。
『なぜ、この仕事をしているのか?』
『何のために、会社を始めたのか?』
などが上げられます。
また、現状に疑問を感じていたら、それを解消した、『理想の姿』を思うこともあるでしょう。
実はここが、全てのスタートになります。
なので、まず、(A)の『社長さんが、やりたいこと』をハッキリさせることが、とても大切です。
できれば、自分のためでなく、自分以外のためにやりたいことをハッキリさせて欲しいと思います。
なぜなら、そのほうが協力や支援がしやすいからです。
次に、(B)の『会社が、やらなければいけないこと』を、一言で言えば、『会社の目標』になります。
(A)の『社長さんの想いや目的』を最大にする目標を決めるのです。
つまり、想いや目的からくる目標のために、やらなければいけないことを決めることになります。
これは、社長さん1人だけでは達成できることが少ないので、(A)の進みたい方向をハッキリ示して、(B)の最終ゴールを決めないと、組織全体として動くことができないからです。
逆に言えば、進みたい方向をハッキリ示さないで、最終ゴールを決めなくて達成できる目標は、本来の目標でないと言えるでしょう。
ポイントは、『想いや目的が最大になる目標』になります。
もちろん、これを1年で達成できなくてもいいのです。
数年や数十年かかってもいいと思います。
まず、最終のゴールを決めることが大切です。
そして、今年のゴールはどこかを決めれば、立派な目標になります。
さらに、(C)の『スタッフさんに、やってもらうこと』を一言で言えば、『目標達成のための手段』です。
今年のゴールや数年先のゴール、あるいは数十年先のゴールを達成するために必要な手段になります。
しかし、ここで問題になるのが、スタッフさんにやってもらうことを決めたとしても、『スタッフさんができること』と『スタッフさんができないこと』があるところです。
『スタッフさんができること』は、すぐに行動してもらえばいいのですが、『スタッフさんができないこと』をやってもらう場合が問題になります。
あなたが社長さんなら、このような場合どうしますか?
『とにかく、このようにやればいい』と指示しますか?
それとも、他にどんなことをしますか?
一番にやってもらいたいことは、できないで不安になっているスタッフさんに、『どんな不安があるのか?』聴いて欲しいのです。
大抵の『不安の正体』は、ハッキリしないことが原因で不安になります。
なので、不安をハッキリさせてあげれば、不安は和らぎます。
そして、『失敗すれば不安はなくなること』や、『失敗してもいいこと』などを言ってあげればいいのです。
そして、その後で、(A)の『社長さんの想いや目的』を伝えてあげて下さい。
ここが分かれば、スタッフさんは、失敗を恐れず、行動してもらえると思います。
行動してもらえれば、不安がハッキリするので、不安は消えるのです。
後は、これを繰り返せば、できないことが、そのうちできるようになります。
これは、すぐにできなくてもいいのです。
時間がかかっても、『スタッフさんに、やってもらうこと』ができるようになれば、目標が達成し、想いや目的が叶うことにつながります。
どうでしょうか?
まずは、(A)の『社長さんが、やりたいこと』をハッキリさせて下さい。
ここがハッキリしていないと、目標を決めることもできませんし、達成するための手段も続かないことが多いです。
あなたが、やりたいことは何ですか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則