店頭看板の事例(洋菓子店のバースデーケーキ) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

洋菓子店さんの『バースデーケーキ』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

洋菓子店さんが、『バースデーケーキ』のデコレーションケーキをお知らせしている店頭看板です。

商品を中心としたお知らせなので、この看板を見たお客さんに、イベントシーンがすぐ思い浮かばないのが残念と思います。

イベントシーンがすぐに思い浮かぶと、『次は、誰のお誕生日が一番早いかしら?』と興味が湧くのです。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>デコレーションケーキ
>バースデーケーキはご予約
>でお作りしております。
>当日は出来ない場合や種類
>に限りがありますので
>2、3日前までにご予約を
>お願い致します。
>生クリームデコレーション
>4号(12cm)¥2300(税込)
>5号(15cm)¥3350(税込)
>6号(18cm)¥4400(税込)
>その他ムース、タルト、ウェディングケーキも
>ご用意出来ます。




→まずは、イベントシーンを思い浮かべる問い掛けがしたいですね。

→お誕生日のシーンで、一番印象的なのが、『ローソクを吹き消すシーン』になります。

→そのシーンを思い浮かべてもらうために、『ローソクを一気に吹き消すと〇〇ってご存知でしたか?』と、問い掛けるのです。

→この問い掛けだけで、お客さんは、お誕生日のシーンを思い浮かべます。

→そうしたら、『そんなバースデーケーキ・・・』と商品につなげる流れを作るのです。

→簡単な選び方の説明をして、最後は『ご予約』の行動を促しましょう。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(洋菓子店のバースデーケーキ)
お誕生日に心で願いながらローソク
を一気に吹き消すと願いが叶うって
ご存知でしたか?

そんなお誕生日を盛り上げる素敵な
バースデーケーキをお作りします。

生クリーム、ムース、タルトなどの
種類から選び、4号(2~4名)、
6号(6~8名)など集まる人数で
サイズをお決め下さい。

種類により当日できないケーキもあ
ります。2~3日前までのご予約が
おすすめです。
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→イベントシーンを思い浮かべる問い掛けで、お客さんにまず興味を湧かせ、そのための商品をと、商品につなげる流れを作ることが今回のポイントです。

→今回の問い掛けは、『お誕生日に心で願いながらローソクを一気に吹き消すと願いが叶うっ
ご存知でしたか?』と言われると、みんなが笑顔になっているシーンが浮かんできて、何となくワクワクして来ませんか?

→でも、このように言われていますが、実際のところはどうか分かりません。

→それでも、そのように信じたいと思っている人には、それだけで十分なのです。

→こんな『お誕生日のシーンを思い浮かべたもらう情報を作る』ことも、『素敵なバースデーケーキを作る』のと同じくらい大切なことだと、意識して欲しいと思います。

→なぜなら、今は、ただいい商品を作るだけではダメだからです。

→その商品を使うことで、お客さんに、『こんな嬉しいシーンが体験できます』と、伝えることが商品を伝えることよりも大切になって来ていると思います。

→『商品を伝えるまでに、シーンを伝える』

→一度試してみて下さい。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則