こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
お店をしていたら何かと問題が起こります。
問題は、整理整頓などの小さな問題から、お客さんを怒らせてしまうような大きな問題まで色々です。
でも、問題に気付けば何かの手が打てるので、ある意味『いいことだ』と考えることもできると思います。
とは言っても、お客さんを怒らせてしまうような大きな問題を、『いいことだ』と言われても、しっくりこないですよね。
では、なぜ、しっくりこないと思いますか?
一度考えてみて下さい。
このようなわけで、実際にしっくりこない人の(A)さんに聞いてみました。
→私『どうしてしっくりこないのですか?』
◆(A)さん『だって、色々言われるし、謝らなければいけないし、気まずい雰囲気になるのがイヤなので、どうしてもしっくりきません』
→私『やっぱり、しっくりきませんか』
◆(A)さん『はい、しっくりきません』
一方、中には、しっくりくる人もいて、その(B)さんにも聞いてみました。
→私『どうしてしっくりくるのですか?』
◆(B)さん『確かに、色々言われるし、謝らなければいけないし、気まずい雰囲気にもなるけど、このことで、どうしなければいけないのか?が、ハッキリ分かるので、これをいいことだと言われれば、しっくりきます』
→私『ハッキリ分かるから、しっくりくるのですね』
◆(B)さん『はい、そうです』
→私『先程のどうしなければいけないのか?とは、どういうことですか?』
◆(B)さん『え~と、問題が解決した後のイメージですかね』
→私『問題が解決した後のイメージとは?』
◆(B)さん『まあ、やるべきゴールのようなイメージです』
→私『達成後のゴールのようなものですか?』
◆(B)さん『はい、そうです』
こんな感じのやり取りでした。
では、この『しっくりこない(A)さん』と『しっくりくる(B)さん』の違いは何だと思いますか?
これは、想像ですが、たぶん(A)さんは、『問題が起こっている現状で考えている』のだと思うんです。
なので、現状の雰囲気がイヤでしっくりこないのだと思います。
では、(B)さんはどうでしょうか?
(B)さんは、問題が起こっている現状は気になるものの、すでに問題が解決した後の姿をイメージしているので、やるべきことがハッキリ見えているのだと思います。
それで、しっくりくるのだと思うんです。
つまり、現状で考えている(A)さんと、将来の姿をイメージしながら考えている(B)さんとで、しっくりこないか、しっくりくるかの違いが出てくるのではないでしょうか?
このようなことから、問題が起きた時に、真っ先にすることとは?
ズバリ、問題が解決した後の姿をイメージし、『やるべきゴール』を見つけることです。
『やるべきゴール』が見えていると、問題解決はとてもやりやすく、行動しやすくなります。
しかし反対に、『やるべきゴール』を見つけようとせず、現状の問題にとらわれてしまっては、解決する方法がなかなか見いだせず、苦しむことが多くなるのです。
これは、現状の問題にとらわれてしまうと、『問題の原因』を探そうとします。
でも、たいていの場合、問題だけではなかなか見つけ出せないのです。
問題だけでなく『やるべきゴール』を見つけて、その『ギャップとなる原因』を探すことで、問題は意外と解決する方向に向かいやすくなります。
どうでしょうか?
今度、問題が起きた時はすぐに反応せず、『やるべきゴール』を見つけてから、行動してみて下さい。
きっと、今までと違った結果になると思いますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則