店頭看板の事例(喫茶店の2杯目特典) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

喫茶店さんの『2杯目特典』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

喫茶店さんが、『2杯目のコーヒーの特典』をお知らせしている店頭看板です。

『もう1杯飲みたい人』には嬉しい特典になります。

ただ単に、『もう1杯飲みたい!』ではなく、『もう1杯飲んだほうがいいの?』、もっと言えば『もう1杯飲まなければいけないの!』となるようにしたいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>One more!
>同じ日に同じお店で・・
>こだわりのコーヒーをもう1杯
>本日のコーヒー/アイスコーヒーを
>お買い上げレシートご提示で
>当日内同一店舗にて上記商品の
>Sサイズを150円でお楽しみいただけます!



→『もう1杯飲みたい!』ではなく、『もう1杯飲まなければいけないの!』となるようにするには、理由がいります。

→その理由を、『コーヒーを1日2~3杯飲むと身体にいい』としたらどうでしょうか?

→この理由で問い掛けて、『こんな効果が・・・』、『それは、こんな働きによるものです』と伝えます。

→後は、2杯目の特典の内容を簡単に説明すればいいだけです。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(喫茶店の2杯目特典)
コーヒーを1日2~3杯飲むと身体
にいいって知ってましたか?

例えば、ダイエット効果、美肌効果
病気の抑制効果などなど、コーヒー
に含まれるカフェインやポリフェノ
ールの働きによるものです。

そこで、同じ日同じお店の2杯目の
本日のコーヒー等(Sサイズ)を
150円でお届けします。

当日なら再来店でもお買上げレシー
トがあればOKです。




【今回のポイント】

→『なぜ、もう1杯飲まなければいけないのか?』、この答えの『もう1杯飲む理由』で問い掛けて、効果まで伝えることが今回のポイントです。

→そうしないと、単なる値引きになってしまいます。

→『もう1杯飲む理由』をハッキリ伝えれば、『健康のために、コーヒーがいいのか?』と気付いてもらえるので、リピートしてもらえるのです。

→今回の2杯目の特典は、お客さんに勝手にリピートしてもらうためのものであって欲しいと思います。

→そのためには、特典だけではダメなのです。

→『当日の再来店もOK』とすれば、再来店率はグッと上がると思います。

→お客さんの気持ちに寄り添ってあげてみて下さい。




こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則