店頭看板の事例(ゲームソフト店のキズとり) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

ゲームソフト店さんの『キズとり』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

ゲームソフト店さんが、ゲームディスクなどの『キズとり』ができることをお知らせしている店頭看板です。

トラブルで困っている人にとって、この『〇〇できます』という看板は、とても効果があります。

毎回、いろいろな店頭看板の事例を紹介していますが、一番シンプルな形がこの『〇〇できます』という看板です。

と言うのは、どのお店でも必ず、『〇〇できます』と伝える内容があります。

でも、どれだけ『〇〇できます』と思っていても、言葉や文字にしなければ、トラブルで困っている人に伝わりません。

また、『〇〇ができる』ということを知っているのは、お店の一部の人だけです。

場合によっては、スタッフさんでさえ、『へぇ~、こんなことできるの?』となることもあります。

なので、『何ができるのか?』をハッキリさせて、『〇〇できます』と伝えましょう。

最初は、『〇〇できます』だけでいいと思います。

それが、書き続けられるようになったら、徐々に詳しい内容を付け加えていけばいいのです。

例えば、どのように付け加えていけばいいのかというと・・・



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>ゲームディスク
>CD/DVD/ブルーレイ
>キズとりできます!
>1枚 ¥500税込
>1枚、約5分~10分でOK!
>場合によっては、とり切れないキズが
>残る可能性があります。




→すでにトラブルに気付いている人には、『キズとりできます』で十分だと思います。

→なぜなら、『問題』や『原因』が分っているので、後は『対策できるお店』を見つけるだけでいいからです。

→しかし、まだトラブルに気付いていない人に、いくら『キズとりできます』と伝えても関心がないので、目に入りません。

→でも、お客さんはトラブルを抱えているのです。

→そんなお客さんには、『問題』や『原因』を伝えることで気付いてもらいましょう。

→まず、具体的な『問題シーン』に気付かせることが先決です。

→『問題シーン』で問い掛けて、『ひょっとしたら、〇〇が原因かも・・・』と伝えれば、『キズとりできます』と対策につなげられるので、興味を持ってもらえます。

→最後の『キズが残る可能性があります』と、期待に添えない場合があることを伝えることは大切ですが、ここも『こんな原因で取り切れない場合もありますが、ほとんどは再生可能になります』と、『いい結果』になるような伝え方にしたいですね。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(ゲームソフト店のキズとり)
ゲームをしていたら急に画面が重く
なるシーンがありませんか?

ひょっとしたら、本体の傾き等によ
る読み込みレンズとディスク面の接
触キズが原因かも・・・

『キズとりできます!』
1枚¥500税込(5分~10分)

キズの深さによっては取り切れない
場合もありますが、ほとんどは再生
可能です。

ゲームディスクの他、CD、DVD
ブルーレイなどもOK!




【今回のポイント】

→お店の店頭看板で、『〇〇できます』は基本中の基本です。

→書くことが何も思いつかない時は、『〇〇できます』だけ書いていても反応があります。

→ほとんどのお店はお客さんの何等かのトラブルを解決できるのです。

→ということは、ほとんどのお店が、『〇〇できます』と書けると思います。

→後は、これ以外に、付け足していけばいいだけです。

→では、『何を書けばいいのでしょうか?』

→今回も、『問題』、『原因』、『対策』、『結果』という骨格と流れで書きました。

→このように書けば、『〇〇できます』という『対策』以外に、詳しく伝えることができます。

→どこまで詳しく伝えるかは別として、まずは、『〇〇できます』と書くことが今回のポイントです。

→何も書かなければ、『このお店は、何ができるのか?』さえ、気付いてもらえませんよ。

→これって、もったいないと思いませんか?




こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則