店頭看板の事例(美容室の一人担当制) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

美容室さんの『一人担当制』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

美容室さんが、今では当たり前になっている『分業制』に疑問を投げかけている店頭看板です。

『カットはスタイリスト』が、『シャンプー&ブローはアシスタント』が、という分業制がどこの美容室でも定番になります。

では、『なぜ分業制なのでしょうか?』

一番目の理由は、分業したほうが、お客さんを『さばける』からです。

できるだけ多くのお客さんをさばきたいと思うと、どうしても分業制になってしまいます。

二番目の理由は、スタイリストが不足しているからです。

スタイリストの不足をカバーするのが、文字通りアシスタントになります。

でも、そんな分業制には、いい面もありますが、悪い面もあるのです。

今回の看板は、その当たりをお知らせしています。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>『店名』
>女性スタッフ3人のみで営業しています。
>少人数のプライベートサロン
>1人のスタイリストが仕上げまで
>担当させていただきます。
>予約優先制になります。
>8月のおやすみ
>3、10、11、17~21(お盆休み)、24、31
>LINEからも予約できます
>『ブランド名』商品、取扱いサロン
>お気軽にお問合せ下さい
>ORコード



→『当店は、1人で全て担当します』ということを伝えたい気持ちは分かります。

→でも、これだけでは、メッセージとして弱いのです。

→『なぜ、1人で全てを担当しなければいけないのか?』がハッキリしていなければ、興味を持ってもらえません。

→その当たりで問い掛けたいですね。

→それと、その原因をズバリ伝えます。

→そして、こんな原因を無くすために、『当店では、1人で全てを担当しているのです』とすると、とてもメッセージが伝わりやすくなるのです。

→それと、予約は大切になりますので、LINEのQRコードは上部にはみ出す形で貼りつけましょう。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(美容室の一人担当制)
(LINEのQRコード)
カットとブローを違う人がすると変
な髪型になることありませんか?
原因は、それぞれのイメージの違い
です。

当店は、1人のスタイリストがマン
ツーマンでカウンセリングからカッ
ト、パーマ、ブローまで全て担当し
ご希望のスタイルに仕上げます。
女性スタイリスト3人のみなので、
ご予約優先の営業です。

上部のLINEのQRコードでご予
約もできます。
『店名』『電話番号』『受付時間』
8月休み:3、10、11、17~
21(お盆休み)、24、31




【今回のポイント】

→『当店は、1人で全て担当します』というメッセージを伝えるために、『なぜ、1人で全てを担当しなければいけないのか?』をハッキリさせることが今回のポイントになります。

→なぜなら、この理由を伝えることで、『独自性』を示せるからです。

→他店にない『独自の考え方』でやっていることを、ハッキリさせることができます。

→『独自性』と言えば、何か特殊な技術が必要のように思いますが、今回の場合も立派な『独自性』と言えるのです。

→お店の都合で、『できるだけ多くのお客さんをさばきたい』と、分業制になっていることに違和感を感じているお客さんは多くいます。

→そんなお客さんには、ピッタリのお店になるのです。




こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則