『〇〇キャンペーン』というタイトルを止めませんか? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



販促イベントのタイトルで、『〇〇キャンペーン』というものがあります。

何かの『商品キャンペーン』をする場合が多いのですが、『商品キャンペーン』をすること自体は、決して悪いことではありません。

しかし、それをタイトルにするところに問題があるのです。

そんなタイトルを付けて販促イベントをするお店のスタッフさんに聞いたことがあります。

→わたし『〇〇キャンペーンをするのですね』

◆スタッフ『ハイ、いつから、いつまで、やってます』

→わたし『どんな内容なのですか?』

◆スタッフ『〇〇という商品が、〇〇引きなのです』

→わたし『なぜ、〇〇キャンペーンをされるのですか?』

◆スタッフ『うん~、お安くして、沢山買ってもらうためだと思います』

→わたし『なるほど。価格以外の理由は、あるのですか?』

◆スタッフ『・・・・・』


結構、正直なスタッフさんで、『売上げを上げたいから、安くする』のが理由のようです。


どうでしょうか?


このように、『商品キャンペーン』とタイトルに付けてしまうと、どうしても『価格の割引き』が理由のように勘違いしてしまいます。


では、価格以外の理由は、何でしょうか?

それは、『お客さんに喜んでもらうため』です。


『この時期、どんなお客さんに、この商品を提供することで喜んでもらうのか?』

『どんなことが、もっとも喜ろこばれることなのか?』が、『なぜ、〇〇キャンペーンをされるのですか?』の答えだと思います。


もし、お客さんから、『なぜ、〇〇キャンペーンをされるのですか?』と聞かれて、

◆『安くして、お客さんに買ってもらいやすくするためです』

と、答えるのと

◆『この時期のこんなお客さんに、こんなことを喜んでもらうためです』

と、答えるのとでは、どちらのほうがお客さんに共感されやすいと思いますか?



共感されるためには、『この時期のこんなお客さんに』と呼び掛けるか、『こんなお客さんに、こんなことで喜んでもらうことができるお店です』とタイトルを付ける必要があるのです。

もうそろそろ安易に、『〇〇キャンペーン』というタイトルを付けるのを止めませんか?


<例えば>美容室
◆『〇〇キャンペーン』をタイトルに使った場合

<ここから>
『さらさらストレートパーマ・キャンペーン』
『梅雨前がおすすめ!』
『クセ毛を直し、広がりを押さえます』
『¥〇〇〇〇〇』
『今なら、30%引き』
<ここまで>


◆『お客さんへの呼び掛け』をタイトルに使った場合

<ここから>
『雨の日は一日中うねり・ちじみがストレスになり、朝のセットはパサつき・広がりでイライラしているあなたに』

『梅雨が近づくと、特にうっとおしく感じますよね』

『ストレートパーマをすればいいのは分かっているけど、髪が痛むし、ペタンコで不自然になるからイヤだと思っていませんか?』

『当店のナチュラル・ストレートパーマは、従来のペタンコで不自然な動きになる仕上りではなく、髪を痛めず、ふんわり、自然な丸みのある仕上がりになります』

『もう、うねり・ちじみのストレスや、パサつき・広がりのイライラがありません』

『今までのストレートパーマや縮毛矯正に不満のある方は、ぜひご相談下さい』

『カウンセリングとヒアリングは無料です』
<ここまで>




『お客さんに喜んでもらうこと』を、ハッキリ分かりやすく伝えれば、『価格以外の理由』でも、お客さんは来店してくれます。

まずは、『〇〇キャンペーン』とタイトルに付けるのを止めて下さい。

そして、『誰に』と呼び掛けるか、『誰に、何ができるお店です』というタイトルを付けましょう。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則