『頑張ります』の意味とは? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。


お客さんとの関係性を良くするために、新規のお客さんへ『感謝のお礼状』を書いてもらったり、リピートのお客さんへ『ニュースレター』を出してもらったりと、お店のスタッフさんに、新しいことをお願いすることが多くなってきました。

そんな時、よく聞かれる言葉に、『頑張ります』と言うスタッフさんが結構多いです。

それを聞いた私は、必ず次のように聞き返すようにしています。


◆『頑張ることが、好きですか?』


この質問に、『はい』と答えたスタッフさんには、『ありがとうございます。一生懸命、頑張って下さいね』とお願いします。

しかし、『いいえ』と答えたスタッフさんには、『どちらか言うとキライなんですね。それならあまり頑張らないで下さいね』と言って、頑張らないことをすすめるのです。


なぜ、そんなことを言うかというと、キライなことを続けても、苦しいだけで、そのうち止めてしまうからです。



では、『頑張らなくてもいいのか?』と言うと、そうではありません。

『イヤなことや不得意なことを、いきなり頑張る必要がない』と言っているのです。


今から、何か新しいことを始める時は、『好きなことで、これならできる』ということから始めて欲しいと思っています。


<例えば>店頭看板を作る場合で考えてみると

店頭看板の『内容を考えたり、文字やイラストを書いたりする』のはイヤだけど、『困っているお客さんから、事情を聞くことならできる』とか、『困っている事情から、原因を見つけ、解決するアイデアを出すことならできる』とか、それぞれが、好きなことや、得意なことを、分担してやってもらえばいいのです。

もし、好きなことや、得意なことがなくても、頑張り続けること自体が好きならば、それをやってもらえばいいだけになります。

頑張り続けること自体が好きな人は、失敗をあまり気にしませんが、頑張ることがキライな人は、失敗をとても恐れます。



ここで注意しなければいけないのは、人によって、『頑張ります』の意味が違うということです。

頑張ることがキライな人の『頑張ります』には、『本当は頑張りたくない、でも、しかたなく頑張ります』と言う意味が含まれています。

言葉では、『頑張ります』と言っていても、無意識では、『頑張ってはいけない』と思っているのです。


なので、『本当は頑張りたくない、頑張ってはいけない』と思っている人には、『頑張らないで下さいね』と言うほうが、うまくいきます。


『イヤなことや、不得意なこと』を無理やりやってもらっても、途中であきらめて、やらなくなってしまうだけです。

それより、『好きなことや、得意なこと』をやり続けてもらうことが大切になります。



『これをやって下さい』とあなたがスタッフさんに言って、スタッフさんが『頑張ります』と答えたら、必ず『頑張ることが、好きですか?』と、聞き返して下さい。

もし、その答えが『いいえ』なら、『好きなことで、これならできることは、何ですか?』と聞いて、まずそのことからやってもらって下さい。

最初の重要なポイントは、『やり続けること』です。

どんなことでもいいので、『やり続けること』ができるようになると、新しいことでもできるようになります。

どうか、あせらないで下さい。

まわり道のようですが、これが一番の近道だと信じています。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則