なぜ衝動買いするのか? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。


誰でも一度は、『衝動買い』をした経験があると思います。

買った後で、『どうして買ったんだろう?』と思うこともありますが、とにかく『買う瞬間の楽しみが魅力』なので、一度ハマるとなかなか抜け出せません。

そんな衝動買いのきっかけになりやすかったのが、昔は『バーゲンセール』でした。


◆『通常価格が、今なら、〇〇引きの特別価格です』

◆『今しか、買えません』


このような言葉に刺激されて、ついつい買ってしまったことも多いと思います。


それが、今は、もっと興味深く刺激されるようになっています。

<例えば>

◆深夜の通販番組

◆深夜のア〇ゾン

◆ヤ〇オクなどのネットオークション


これらをただ見ているだけで、ついつい衝動買いをしてしまうのです。


なぜでしょうか?


そこには、仕掛けがあるからです。


次のような、『感情』と、『理屈』と、『行動』の3つで仕掛けています。


◆『感情』

感情が動きやすい時間帯の深夜というのも仕掛けの一つですね。

ふと今日一日を振り返って、『イヤなことがあって、ストレスを解消したい』とか、『ホッとして、気持ちがよくなり、いいモノがあったら買いたい』とか、『もっと素敵になりたい』となりやすい時間帯を狙っています。



◆『理屈』

でも、何か買い物をする時には、それなりの『買う理由』がいります。

この『買う理由』をあらかじめ用意しておくのも仕掛けの一つです。

『買う理由』はいろいろありますが、例えば、『自分へのご褒美に』とか、『どうせ買うなら、ちょっといいモノを』とか、『このような多くの人が買っています』とか、簡単なものでも『買う理由』になってしまいます。



◆『行動』

最後は『今しか、買えない』です。

それと、『手続きがすごく簡単にできる』こと。


テレビやネットの販売は、特にここをとても意識しています。

だから、『衝動買い』をしてしまうのです。




ちょっとまとめると

◆こんな『感情』のある人に

『イヤなことがあって、ストレスを解消したい』

『ホッとして、気持ちがよくなり、いいモノがあったら買いたい』

『もっと素敵になりたい』


◆こんな『理屈』の買う理由で

『自分へのご褒美に』

『どうせ買うなら、ちょっといいモノを』

『このような多くの人が買っています』


◆こんな『行動』を刺激する

『今しか、買えない』

『手続きがすごく簡単にできる』



このような流れの仕掛けがあると思います。

『衝動買い』のポイントは、『考えさせない』ことです。


いかに『考えさせずに』、『感情』を高め、『理屈』が合う言い訳を用意し、『行動』まで持って行けるかで、反応が変わってきます。


なので、もし、『衝動買い』しそうになったら、まず『考えること』です。

◆自分は、『何のために』欲しいのか?

◆この商品は、『どんな場面で』必要なのか?



ここを納得させる根拠を考えて、紙に書いて、ハッキリさせることで、『衝動買い』は抑えられます。


逆に言えば、お店側がここを納得させる言い訳を用意していれば、売れるということです。


とにかく『買う瞬間の楽しみが魅力的』な衝動買いは、一度ハマるとなかなか抜け出せません。

それくらい、興味深く刺激されるようにできています。


一度、衝動買いしてみて下さい。

とても、いい勉強になりますよ。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則