販促物の『ネタ』を見つけ出す簡単な方法とは? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

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もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。


販促物の『ネタ』を見つけ出すために、簡単な『ネタ出しワーク』を行った時の話をします。


『ネタ出しワーク』とは?

複数の人が集まって、それぞれの役割を決めて、お店からお客さんに提案する『ネタを生み出す』話し合いのことを言います。

今回は、『3人1チーム』で行うやり方です。


3人の立場とその役割は?

まず、3人の立場を、『話し手』、『聞き手』、『書き手』とし、それぞれ役割を果たすのです。


その役割を説明していきます。


◆『話し手』の役割

お店の立場で、『今、何ができるのか?』を話してもらいます。

POPや店頭看板など、『今すぐ、提案したい時』に、この質問の答えが有効です。

もし、準備に時間がかかるチラシなどの場合は、『2~3カ月後、何ができるのか?』という質問で話してもらいます。

このような『あらかじめ決められた質問』と、聞き手の質問に答えてもらう役割です。


『あらかじめ決められた質問』とは?

(1)『今、何ができるのか?』

(2)『誰に、お知らせすると喜ばれるのか?』

(3)『どんな場面で、その良さが分かるのか?』

などです。



◆『聞き手』の役割

どちらかと言うと、お客さんの立場で、『なるほど』、『そうですか』と、相槌を打ち、うなづきながら『あらかじめ決められた質問』を順番に聞いてもらいます。

そして、話し手が話したことで、少しでも分かりにくいところがあれば、『すみません』、『ちょっといいですか?』、『これは、どういう意味ですか?』、『分かりやすく教えてもらえませんか?』と、話し手の話を中断してでも、聞いてもらうのが聞き手の役割です。

また、話し手の話が抽象的すぎると感じたら、『例えば、具体的に言うと、どんなことですか?』と、話し手の話が頭の中で具体的にイメージできるようになるまで聞いて下さい。



◆『書き手』の役割

以前、『2人1チーム』の『ネタ出しワーク』のブログ記事を書いた時は、『書き手』は聞き手が行うとしていましたが、今回は『書き手』として単独の役割にしました。

理由は、聞き手の負担が大きくて聞くことに集中できないことと、中立の立場で両方の会話を書き止めてもらったほうが、流れが分かりやすいからです。

また、『書き手』が書いている途中で、両方の会話が分かりにくいと感じたら、2人の会話を中断して、『すみません』、『ちょっといいですか?』、『これは、どういう意味ですか?』と、書き手も聞く機会を設けることで『ネタ』の内容が、より分かりやすくなって来ます。



このような役割の違う3人が1チームとなって、『ネタ出しワーク』を始めて行きます。



ここで、質問です。

この3人の中で、誰が主導権を握ると、『反応のよいネタ』ができる思いますか?



意識していなければ、『話し手』が主導権を握ってしまいがちです。

実際の現場で、声が大きくて、勢いよく、一方的に『話し手』が話し続けるチームをよく見かけます。

しかし、そのチームから出て来た『ネタ』を後で発表してもらうと、反応しやすい販促物が作れるかと言えば、『?』が付く場合が多いです。

これは、『話し手』が強過ぎて、どうしても『売り込み』になりやすいからだと思われます。


一方、『聞き手』が主導権を取っているチームは、発表の内容が具体的で、イメージしやすく、『こんなことで困っている人にお知らせするのだな』とか、『それをすると、こうなるのだな』とかが、とても分かりやすいです。


ポイントは、『聞き手』にあります。


『聞き手』に主導権があって、『話し手』からうまく引き出すほうが結果的に望ましいのです。

でも、『聞き手』が強すぎてしまうと、『尋問』のようになってしまいます。

そんな時は、『書き手』が、『ちょっと尋問のようになっていませんか?』と、声掛けするとバランスのよい『ネタ出し』ができるのです。



このようにして、『3人チームのネタ出し』が終わったら、次は、それぞれの役割を変えて、計3回行えば、少なくとも『3つのネタ出し』ができます。

その中から決めてもいいですし、もう一度行ってもいいですので、『これッ』と思うネタが出てくるまで、行って欲しいです。


最初は、遊びのつもりでやって下さい。

そのうち熱が入ってきますよ。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則