先日、映画館のある商業施設の入口で、下のような看板を見つけました。
昔、観光地などに行けば必ずあった、記念撮影ができる看板です。
この看板の名前は、何というかご存知ですか?
『顔抜き看板』、『顔ハメ看板』、『顔出し看板』など、いろいろ呼び名があるようですがここは、『顔出し看板』と呼ぶことにします。
この『顔出し看板』が、最近増えています。
理由は、フェイスブックやツイッター、ブログなどのSNSの普及で、写真を撮って記事にする事が多くなったからです。
つまり、絶好の『写真スポット』になっています。
現実に、私もこうして『舞子はレディ』の写真を撮って、ブログに書いてるのがその証拠です。
もし、この『顔出し看板』がなかったら、『舞子はレディ』という映画の紹介をしていなかったと思います。
次の写真は、今年の2月に撮った、大手コンビニ店の店頭にあった『顔出し看板』です。
『節分』をテーマに、『恵方巻き』の予約を呼び掛けているのが分かります。
この『舞子はレディ』と、『恵方巻き』の2つの『顔出し看板』で、実際に写真を撮られた数が多いのは、どちらだと思いますか?
私も正確には分かりませんが、それぞれの看板の前を通った時に、写真を撮っていた人の数が多かったのは、やっぱり『舞子はレディ』の『顔出し看板』でした。
ここで、『なぜ、だろう?』と、また悪いクセが出てきて、その場で考えてしまいました。
『違いは、何だろう?』
『どこが、違うのだろう?』
この『顔出し看板』を使って、写真を撮る事で、『何が変わるのだろう?』
◆『舞子はレディ』の場合は、写真を撮る事で、『自分も、舞子になれる』
『舞子になった気分て、どんな感じだろうか?』と、『非日常の楽しいイメージ』が膨らみます。
一方
◆『恵方巻き』の場合は、写真を撮る事で、『自分も、鬼になれる』
でも、『だからどうなの?』
『節分だから鬼、ただそれだけ』
結局、『恵方巻きを食べるんでしょ』と、『日常の生活シーン』が浮かんできます。
この『非日常の楽しいイメージ』と、単なる『日常の生活シーン』との違いが一番大きいのかもしれません。
それに今は、デジタル加工すれば、簡単に変身した写真はできます。
しかし、たまたま行った映画館の商業施設で、『舞子になれる、アナログの顔出し看板で変身した写真』と『デジタル写真』では、面白さや意外性が全く違います。
また、顔出し看板の写真を見た友達は、きっと、『へぇ~、こんな所にこんな看板あるんだ』、『こんな映画やっているんだ』と、思わず興味を持ってしまいます。
この無意識に口コミされるところが、『非日常の顔出し看板』のスゴイところです。
あなたも『非日常の顔出し看板』にトライしてみませんか?
参考までに、東京のお蕎麦屋さんの『顔出し看板』です。
地元のブランドを、うまく使って、日常の中で非日常を出している『いい感じの顔出し看板』です。
きっと観光客には、たまらない『写真スポット』になっていると思います。
デジタル時代のアナログ対応が、実に面白いと感じました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
株式会社アイ・マーケティング 伊丹芳則