すぐに『なぜ、できないのか?』と考えてはいけない理由 | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、集客できる店頭看板の販促相談員の伊丹芳則です。



『売上げを上げることができない』

『新規客を集めることができない』

『既存客をリピートさせることができない』


こんな場合は、すぐに『なぜ、できないのか?』と考えてしまいます。

でも、ここで『なぜ、できないのか?』と考えてはいけないのです。

なぜなら、ここでイキナリ『なぜ?』を考えると、ほとんどが『言い訳』なってしまうからです。

人は、『言い訳』をすると、行動できなくなります。


では、これのどこに問題があるのでしょうか?


それは、『今のままの自分で、なぜを考える』ことが問題なのです。

今のままの自分で『なぜ?』を考えた場合


まず、自分以外の原因を考えます。

◆誰々が悪い、あいつのせいだ

◆環境が悪い、景気のせいだ

◆やり方が悪い、この方法のせいだ

などなど、全て『他人のせい』にします。


散々、『他人のせい』にしてから、今度は、自分の原因を考え出します。

◆時間がない

◆お金がない

◆自身がない

◆だから、しかたない


これって全て、『言い訳』です。

このような『言い訳』を言って、自分を納得させて、結局行動しません。


これは、『自分自身は今のままで、変わりたくない』という『変化への不安』からくる人間の本能です。

本能ですから、なかなか変わりません。


なので、『なぜ、できないのか?』と考えないことしかないのです。



では、どうすればいいのでしょうか?



それは、『なぜ、できないのか?』ではなく、『どうなれば、できるのか?』と考えます。

今のままの自分ではなく、こうなった未来の自分なら、『何が、できるのか?』を考えるのです。

つまり、『仮のゴール』を決めます。


そして、そのために『今、何ができるのか?』、『今、何をすればいいのか?』を考えて、『実際にスタート』を切ります。


この『仮のゴールを決めること』と、そのための『実際のスタートを切ること』が大切です。



<例えば>

(A)◆年間1万円を使ってくれるお客さん1000人で、1000万円の売上げを上げる

(B)◆年間100万円を使ってくれるお客さん10人で、1000万円の売上げを上げる


(A)と(B)では、やり方も考え方も違ってきます。


ここで、(A)の年間1万円を使ってくれるお客さんを基準としたやり方や考え方から、(B)の年間100万円を使ってくれるお客さんを基準としたやり方や考え方に変えるという、『仮のゴール』を決めたとします。

ちょっと極端な話ですが、この場合、どうしても、今の自分を変化させなければいけません。

そうしないと、(B)のお客さんが納得しないからです。


年間100万円を使ってくれるお客さんが納得する、『未来の自分』になる必要があります。


『こうなれば、できる』、そのために『今、何をすればいいのか?』がハッキリすると、実際にスタートが切れます。


<例えば>

◆今まで書いたことがない、『お礼状』を送ろう

◆接客時間をゆっくりとって、『雑談』をしよう

◆スタッフの話をよく聴いて、『共感』し合おう  などなど



この時点で、始めて『1000万円の売上げを上げることが、なぜ、できないのか?』の原因を考えます。

この時では、もう今までの自分ではありません。

未来の自分として、実際にスタートを切った自分なら、言い訳でなく、本当の原因が考えられるようになっています。

◆『誰のために』仕事をしているのか?

◆『何のために』仕事をしているのか?

目的から原因が考えられるようになります。


これは、クセづけ(習慣)です。

本能を変えるのは困難ですが、クセは治して変えることができます。

意識して一度やってみて下さい。


今までと違う気付きがあると思います。





最後まで読んでいただきありがとうございました。
株式会社アイ・マーケティング  伊丹芳則