最近は、どんなに商品(モノ)の素晴らしい特徴を訴えてもそれだけでは、お客さんに買ってもらえません。
どうしてでしょうか?
その理由として、昔は商品(モノ)が無かった時代だから、商品を紹介するだけで売れていましたが、今は同じような商品(モノ)がすでにあるので売れないのだと、よく言われます。
本当にそれだけでしょうか?
商品(モノ)だけが悪いから売れないのでしょうか?
時代が変わり、生活スタイルも複雑になっている現在、こんな商品(モノ)があるという理由だけで、買ってもらえるのでしょうか?
私は、そうは思いません。
◆何かで困っているお客さん(ヒト)がいる。
◆そのお客さん(ヒト)には、こんな結果(コト)が手に入る。
◆その結果(コト)を手に入るには、この商品(モノ)が必要。
この『ヒト』・『モノ』・『コト』の関連性や順番を理解していないから、売れなくなっていると考えます。
どのように関連しているのでしょうか?
『売れるための3つの関連性』を考えてみます。
【売れるための1つ目の関連性】
◆『ヒト』←『コト』の関連性

まず1つ目は、『悩むお客さん(ヒト)』に、『いい結果(コト)』を伝えて、『必要性』を生み出します。
必要性とは、簡単に言うと『買う理由』や『動機づけ』です。
◆こんな事で悩んでいませんか?
◆こんないい結果になりますよ。
と、悩みのあるお客さん(ヒト)に問い掛けて、いい結果(コト)を伝えるだけで、現状に疑問を持ち『買う理由』が生み出され、『動機づけ』されます。
さらに、少しあおり気味で
◆このまま何もしなくていいんですか?
◆今のままだと、こんな悪い結果が起きますよ。
と、追い打ちをかけると、さらに疑問が大きくなり、『買う理由』や『動機づけ』が強くなります。
このように売るためには、まず初めに『必要性(買う理由)』を生み出すことが大切です。
注意するポイントは、『必要性』が生み出された時点でも、商品(モノ)はまだ存在していないという事です。
しかし、多くのお店では、まだ必要性が生み出されていないのに、商品(モノ)を売り込もうとします。
◆この商品のココが、こんなに素晴らしい
◆この商品が、一番売れている
どんなに素晴らしい商品でも、お客さんさんからすれば、自分に必要のないモノはいらないのです。
興味が湧かないので買いません。
まず1つ目は、『悩むお客さん(ヒト)』に、『いい結果(コト)』が手に入りますよと伝えて、『必要性(買う理由)』を生み出すことです。
つづきは、また次回に。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
株式会社アイ・マーケティング 伊丹芳則