こんにちは、集客できる店頭看板の販促相談員の伊丹芳則です。
今日は、30年以上前の『親父の教え』について、お話したいと思います。
親父は、小さいながらも会社を経営していました。
サラリーマンであった息子にとって、経営者の親父って、何となく『煙たい存在』です。
話題もないので、ほとんど話をしませんでした。
そんな親父が珍しく考え事をしていたので、「どうしたん?」と尋ねました。
親父『いや~。税務署が来るんや』
「それが、どうしたん?」
親父『お前には、分らんと思うけど、マズイことがあるんや』
「税理士さんがいるから、相談したらどう?」
「そんな時のための税理士さんと違うん?」
親父『なぁ、知ってるか?』
親父『税理士さんには、お金を払ってお願いしているけど、こっちの味方ではないんやで』
「えっ、どういうこと?」
親父『税理士さんには、しゃべっていい事と、しゃべってはいけない事を、分けて話さないけないんや』
親父『なんでか分かるか?』
「えっ、なんで?」
親父『税理士さんの立場になって考えてみると、すぐわかるわ』
親父『税理士さんが、知らない事を、知らないと言っても、ウソにならんやろ』
親父『でもな、知ってる事を、知らないと言うたら、ウソになる』
親父『もし、税理士さんがウソついて、それがバレたとしたら始末書もんや』
親父『そんな事になったら、迷惑がかかるやろ』
親父『だから、分けて話さなければならないんや』
親父『税務署さんから、税理士さんに、この件本当はどうなんですか?と、詰め寄られたら、言わざるをえなくなやろ』
親父『そうなったら、一貫の終わりや』
親父『どうや、わかったか?』
「それって、おかしいのと違う? マズイことは、ちゃんと直さんと」
親父『お前はサラリーマンやからまだ分からんやろけど、会社経営したら、頭の痛いことが一杯あるんや』
親父『取り方一つで、どちらでも解釈できる』
親父『何が正しくて、何が悪いかなんて、その時の人の解釈や』
親父『正しいから、正しい訳やない。正しそうと考えるから、正しいのや』
親父『相手の顔が立つようにしてあげたら、それが正しいのや』
親父『まあ、お前もそのうち分かるようになるわ』
「・・・・・・・・・。」
ちょっと変な話やだけど、妙に説得力のある話でした。
今は、何となく親父が言いたかった事が、分かるような気がします。
税理士さん、本当に本当に、ごめんなさい。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
株式会社アイマーケティング 伊丹芳則