こんにちは、Cocormです。
本日も、あっという間に大晦日がきました。
今年もあと24時間をきっちゃいましたね。
皆様、年末モード体感しておりますでしょうか。
この時期、いつもCocoromが感じるのは、賑やかな世間とはかけ離れたの心の静けさ&寒すぎる中に感じる外の空気の聡明感。
買い物途中のバス待ち時間。今日も手袋を貫通する程の寒さに、全身縮こまりなCocorom.
やっと乗車したバスの中。
ほあ〜んとホッこりする温かさ。身体中に血液が戻ってくる。「生き返った」と思える瞬間。自分が恒温動物で、かつ適正な生存温度の必要性がある事を再認識する時間。
座席に座ってホッとした途端、賑やかな会話が聞こえてきた。
声の主は、Cocoromの斜め前の座席に座る親子連れ。若いお母さんと2歳くらいの辿々しい発音の男の子。
バス停を数ヶ所過ぎたところで、降車ボタンに手をかけ、押す気満々な表情で座席から立ち上がった男の子。
ボタンを押したくて、押したくてたまらない様子。
男の子「ママ、押す?ピンポン押す?」
ママ「まだよ。」
男の子「うっ〜。」準備OKなんだけどなぁ〜そんな表情を浮かべながら、ママの言葉を守り耐え続ける男の子。
そんなやりとりが3、4回繰り返えされた後…
男の子「もう着く?」
ママ「次、押していいよ。」
車内アナウンス「次は〇〇、〇〇。お降りの方は
お知らせ願います。」
その時、無情にも車内に鳴り響いた降車ピンポン。なんと、押したのは男の子よりも前の席に座っていた、お爺さん。
親子のやり取りが目に入らない位置だから?
もしかしたら耳が遠いから?
はたまた「押し忘れちゃ、あかん。」と集中してたから?理由はどうあれ、男の子は、押す事が出来なかった降車ピンポンに、泣きながらママにもたれ掛かかっていた。
ママ「押されちゃたね、今度押せるといいね。さぁ、降りるよ。」
男の子「次、押すね。」
ママ「そうね。お利口ね。」
しかし、ママの言葉を聞いてすぐ、降車ピンポンに手をかけた男の子。
ママ「そうじゃなくて、今度、バスに乗った時に押すの。」
男の子「嫌。次、押す。嫌〜降りない。」暴れる男の子をやっとの思いで抱き抱え、降車するお母さん。
男の子にとって降車ピンポンは一大イベント。
社会の中で、自らの野望を自己実現できる時間(少し大袈裟だけど)。
小さな彼にとっては、そのくらいワクワクでドキドキなイベントなんだよね〜。「次回、きっと押せるよ」心の中で呟きながら、次のバス停で一緒に降りたCocorom。
降りた途端「あっ、ニャンニャン」車を指差し、あっさり微笑む男の子。小さな子特有な喜怒哀楽スピード自分に正直ストレート。Cocorom「猫?何処にいる?」よくよく見れば、彼が指先には猫のマークの宅配トラック。小さい子ならではの呼び方と切り替えの早さに、妙に感心させられながら「イベントと言えば、年末の我が家も色々あったなぁ。」と幼少期の年末イベントを思い出すCocoromなのでした。
今日はそんな年末にちなんだ、お話。
それは、Cocoromが小学3年生の大晦日のこと。
父ミノル「おーい、お前達。部屋の大掃除終わったか?」
母キヨコ「あんたたち、TVばっかり見てるけど、お部屋片づけたの?」
毎年恒例、年の瀬…大晦日の父母からの決まり文句。
勿論、片付けなど程遠く遊びまくっているCocoromと弟カズ。
Cocorom「なんで、片付けるの?どこを片付ければいいの?机の上も綺麗だよ。」
母キヨコ「机の中とか…。要るもの要らないものの整理は?要らないマンガも出しておいて。」
そう子供達に声かけながら、おせち作りに台所に消えていった母キヨコ。只今、31日午前10時。
弟ガズとシブシブ始めた部屋の片付け。
母に言われ通り、机と本棚の物を全部出し、要る要らないを選別するCocoromとガズ。
弟ガズのおもちゃ箱の中には、拾ってきた光石、ドングリに蝉の抜け殻と個性的な宝物が詰まっていた。
弟カズ「要らない物なんて無いんだけどな。」そう言ってぬり絵を始めた。
「カズにとっては石も宝物か。」そう呟きながら、つられてCocoromもぬり絵を始める。
Cocorom「いやいや、そうじゃないでしょう。」気を取り直し、要る物を机の中に入れて整理を始めたCocorom。
分度器にコンパス。短い鉛筆や小さくなった消しゴム達。どれもまだ使えるし、手に馴染み過ぎて捨てられない。
お手玉、練り消し、折り紙、ビーズにリリアン…。いい匂いの紙石鹸とキャクターのテッシュペーパー。駄菓子屋で購入した紐付きイチゴ飴、妖怪煙シート、小さい容器に入ったサワークリーム…等、引き出しの中は好きな物でいっぱい弟カズと同じく捨てるものなど何もない状況。
只今、時間は午後3時🕐
母キヨコ「お昼、遅くなったけど食べにおいで。」そう言って得意のフルーツ入り卵サンドを振る舞う母。31日のお昼はいつも母特製の贅沢。マヨネーズの塩味と卵の甘みと、みかんとバナナの味わい、そして、きゅうりのパリっと感がたまらない。その後、片付けを再開し、机の中を拭き好きな物を並べ変えるCocorom。
途中で、マンガに夢中になったり、お昼寝したりと脱線し続け、時は、あっという間に午後7時。🕐
弟ガズ「…z、zoo…。」、おもちゃの中で寝ている。カズの散らばした紙粘土をかき集めるCocorom。
只今、時間は午後8時
父ミノル「おーい、蕎麦できたぞ。」
Cocorom「あ、柚子の香りがするいい匂い。」「お父さんが作ったの?いただきまーす。」お蕎麦には香り付けの柚子が、上品に添えられてた。
弟ガズ「僕、柚子なんて嫌い、なんで入れたの?蕎麦なんて食べない。」無理やり起こされたカズ。寝起きということもあり、かなりの駄々こね状態。手足バタバタ暴れ出す。
かなり短気な昭和の男、父ミノル。弟ガズを抱き抱え一言。
父ミノル「もういい!食べなくていい。そんな子は外で頭冷やせ。」ガラリと開けた窓から雪が舞い込む。
母キヨコ「お父さん、待って。」:Cocoromの心の中(止めに入った?)
母キヨコ「寒いから、雪ジャンバーに雪靴履かせて…。」
Cocoromの心の中(えー、止めないんかい。なら、後から助けて隣りの大パパ(祖父)の家で待機するか、その前に蕎麦食べよう。)
父ミノル「Cocorom、ゆっくり蕎麦食べているけど、お前は何か言う事ないのか?弟が大変なんだぞ。」父に言われたCocorom。
ピース(祖父宅へ逃げるぞの暗号)してから黙って弟に手を振ったCocorom。そんなCocoromの仕草が人情の薄さに感じたのだろう。父ミノルの怒りは大爆発。
父ミノル「なんて人情味がないんだ。お前も一緒に、外行って頭冷やしてこい。」
2人揃って雪の中へ、晦日ダイブ決定の瞬間
雪ジャンバーと雪靴、帽子に手袋。防寒しっかりした2人。ハラハラする母を残し、父にフアフアな雪の中に、思いっきり放り投げられた2人。これぞ、大晦日ダイブ(内心ウキウキしながらのダイビング。)
その後、大パパ(祖父宅)の家に避難し、年越し蕎麦を頂きながら、ダイブに至った経過を説明した2人。
大パパ「今日、ちゃんと家の手伝いしたか?大晦日、お父さん達は忙しい中、サンドイッチやお蕎麦を作ってくれたんだぞ。感謝しなきゃ。今日だけじゃないぞ、今年1年の感謝はしてるか?」そう言われ、ハッとした2人。
その後、反省と感謝を込めて家の前を2人で雪はねしていると、母キヨコがやってきた。
母キヨコ「あら、こんなに綺麗に雪かきしてくれたの。ありがとう。もう、お父さんお風呂に入ったから戻ってくるなら今のうちよ。早く家に入って、部屋の片付け終わらせちゃいなさい。」
母キヨコにレスキューされ帰宅。時間はすでに午後10時🕐、眠い目を擦りながら片付けるCocorom。
父ミノル「片付いたか?」お風呂からあがりサッパリした様子の父ミノルがやってきた。
Cocorom「あと、掃除機かけたら終わり。」
同時にTVから聞こえてきた除夜の鐘。
父ミノル「ギリギリだぞ、来年は早めに終わらせような。あと、おまえ達、重たくなってきてもう窓から出せないから、来年はいい子でいてくれよ。」ニヤリと笑う父ミノル。
大好きな紅白を見て、ご機嫌な母キヨコ。
さすが2人は切り替え早し。引きずらいのがいいところ。
只今、時間は午後11時45分
そんなこんなで、この年は異例のダイブイベントを挟みながら、新たな年を迎えたCocorom一家なのでした。
貴方にもあるはず、忘れられない特別な年越し。
今日は、そんな思い出達とも一緒に楽しく過ごして下さいね。
今年も一年、お世話になりました。
たくさんの感謝を込めて…。
来年が皆様にとって、良い年であります様に
ではでは、また
Cocoromでした
良いお年を