組織に属していると、誰でも入塾させようとするし、退塾させてはいけないというのが辛い。
しかし個人塾ならば、関わる人を選べるのが良さ。
幣塾では、今は入塾させるご家庭を厳選している。
価値観の合う人とだけ付き合い、合わない人はシステマティックに対応するというのが私の結論。
防止方法は、「強制退塾、入塾制限、関わらない」の3つ
極端な例えかもしれないが、手なづけられないライオンにイライラしないのと同じ。
文字通りモンスターだから、イライラする必要すらないというレベルの話。
仮に保護者が鬱や発達障害だった場合(その可能性も大いにある)、こちらではどうすることもできないから、イライラしても仕方がない。
塾に居続けられてもお互いストレスがたまるだけ。
不本意だが「相手を責めず、こちらが悪い」ということにして、退塾してもらおう(相手を責めても、吠えられ、噛みつかれるだけ)。
そもそも入塾前面談や体験の段階でモンスターの兆候が見えたら、入塾させてはいけない、入塾させてしまったら保護者と関わらないようなコースに誘導すべき。
・価値観の違う人からの攻撃から、塾や先生を守るため
・塾の仕事の範疇外の悩みは、どうすることもできないため
なぜモンスターペアレントが生まれるのか?
核家族化、少子化により、子どもへ愛情が集中しているのが原因だそうだ。
子どもへ愛情が集中すると、「過干渉、過保護」のように偏った、子育てになる。
心配・不安感情が行き過ぎすぎると、IQが下がり、理性的な判断ができなくなることで、怒りを抑えられなくなることが研究で分かっている。
さらに、共働きせざるを得ない経済状況、夜まで働かせるブラックな労働環境、添加物まみれの食事、運動不足、偏った学校教育、ネガティブニュースばかり流すようなメディアなど、ストレス社会によって、親世代は完全に心の余裕を失っている。
誰にも強く言えないから、先生に八つ当たりするモンスターは、少なくない。
私はしっかり反論や自己主張できるタイプなので、そこまでストレスはたまらないが、抱え込んでしまう先生はしんどい。
モンスターペアレントは、塾講師の退職理由のベスト3に入る。
近年理解を超えたクレームが増えた印象
悩んでいる保護者の話を聞くと、どうしても「何とかしたい!力になりたい!」と思ってしまうのは職業病。
でも、「空を飛ばせたいのに、飛べないんです!」「飛べない子を怒ってしまいます」「どうしたら飛べるようになりますか?」みたいな悩みは、塾では(というかどこの誰でも)解決できない。
そういう家庭を入塾させると、「なぜ塾なのに空を飛ばせることができないんですか?」というクレームをしてくる場合がある。
空を飛ぶというのは極端な例えだが、近年そのくらい理解を超えた事例が増えたと実感している。
モンスターペアレントを生み出しているのは塾?
普段からご家庭と密なコミュニケーションをとり、保護者が爆発しないよう(正直自分でコントロールしろと思うが)、信頼関係を強固にしておくことが必要。
家庭教師だったら、毎回保護者と話すので、その点は問題ない。
塾だったら、生徒の様子を、逐一LINEや電話や対面で伝えるようにする。
すると、理不尽なことに遭遇する可能性が減る。
塾での子どもの様子が普段から分かっていたら、子どもが不満を口にしたときに、被害妄想が膨らむことはなかったのかもしれない。
次は、今までで一番の超モンスターペアレントの例を紹介する。基本怒ることのない私だが、声を荒げて怒ってしまった(反省)。
子どもが学習障害なのに、成績が上がらないとクレームを出す保護者
信じられないかもしれないが、学習障害の判定を病院で出されていてるのにも関わらず、「塾に通っているのに成績が上がっていない」とクレームを言ってくる中学生の保護者がいた。
当然、入塾時に「成績は上がらないですが(断言)、本人のペースに合わせて、学習させることはできます。それでもよければ…」 特別な契約書を結んだ。
小学校の授業内容も理解できていない部分があり、中学校の授業についていけないレベルの学力だったが、基礎だけは塾で先取り指導で教えることにより、特別支援学級に通わないで1学期を過ごせた。
学習障害だと勉強が嫌いになる子も多いが、その生徒は粘り強く楽しく勉強を頑張っていた。
基礎問題しか取れないので、50点が精一杯。
頑張ったところを見てほしいということは事前に伝えていたが、点数のことで、親が子どもを責めた。
そして日々精神的に追い込み、不登校にさせた。
親が障害への理解度が低く、障害だと信じたくないなどの気持ち(特に認めないのは父親)があることは分かっている。
だが私の理解の限界を超えた。
さすがに子どもが可哀そうで、その親に説教をし、強制退塾とした。(どちらにせよ子どもが病み、塾に通えない状態になっていたので)
保護者が鬱や発達障害の可能性がある
ここまでのレベルのケースは、保護者が鬱や発達障害の可能性があると考えた方がいい(実際に激増している)。
実際に母親は精神科に通院していた。
メンタルがブレやすかったので、毎月も面談していたのだが、カウンセリングや専門の治療が必要なのだから、正直塾では手に負えないレベルだった(入塾させた私が悪い)。
もちろん保護者は、まさか自分が鬱や発達障害だとは思っていないから、直接指摘してはいけない。
名誉棄損で訴えられた塾もあるそうだ(子どもが発達障害ではないかと、親に指摘するのもご注意を)。
そもそも鬱や発達障害がはっきり分かってきたのは近年だから、親が鬱や発達障害だと考える先生も少ないのではないだろうか。
こうしたモンスターは返金しろと申し出てくることもある。
最後に返金対応について解説。
返金しない
規約で定められている通り、返金できないと言い張る。
仮にこちらに落ち度があったとしても、相手はサービスを受けている。
直接話をして、その方が主張していることを確認・理解したいという人もいると思うが、お勧めしない。
相手は日本語が通じない。
細かい言葉の上げ足を取られ嫌な気持ちにさせられる可能性が高い。
話す際は録音は必須。
録音していると伝えるだけで、穏やかになりやすい。
とにかく毅然として態度で、ロボットのように、返金できないと言い張ろう。
自分だったら返金保証の店で不満を感じたらどうするか?
少なくとも私は受けたサービスにどんなに不満があっても、「サービスを利用した対価」として、お金はきっちり払うと決めている。
改善点を受け入れてもらえそうならば、サービス提供側の気持ちを配慮した上で伝える。
次のお客様に同じ不満を抱えてほしくないから。
改善点を受け入れてくれなそうだったら、そのお店には二度と行かないという選択をする。
世の中のサービスに不満を抱く人はたくさんいる。
だがその人が求めているサービスを100%提供しているところなど、世の中どこにも存在しない。
それを分かっているからこそ、複数の選択肢の中から、自分の希望が叶えられそうなサービスを自分で選び、提供されるサービスを享受し満足するもの。
多少想定外であってもみんな妥協をしたり、自分がサービスに合わせたり、大人の対応をする。
そして返金保証があったとしても、完全に相手に非がなければ、返金保証を申し出ることはしない。
自己責任の部分も大いにあるため、結果を出すために、最大限自分なりの努力をする。
自分がされて嫌なことは人にしない。
それを普段から心掛けている。
最後は余談だったが、私がこのブログで紹介している方法にした後は、モンスターに遭遇したことはない。
全員が満足し、クレームなど発生しなくらい、最高の塾・家庭教師になろう!
今日もブログをお読みいただきありがとうございました。
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