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 ぼくは失恋した。前回のブログを読んで貰えばわかるがぼくは失恋した疑惑が浮上していた。そしてその後、気になっていた女子の友達に相談したところ彼女はぼくじゃない人と恋をしているらしい。まだ付き合ってはいないようだが、ぼくは非常にショックだった。そのことを聞いてからのぼくは落ち込みまくった。元々どん底の生活を送っていたが、どん底の下にはまだ底があったようだ。

 失恋した日からぼくはなにも手がつかなくなった。なにをしててもその子のことで頭がいっぱい。その時のぼくは恐らくただ歩くだけのロボットみたいだっただろう。しかし、そんな時に限ってやらなければいけない課題や予定は立て続けにやってくる。

 「りゅうちぇん、明後日どこで飲むか決めてー」

 「りゅうちぇん、おまえ明日までの課題やった?」

黙れ。全世界に中指を立てた。さっきまで大好きだったあの子にも。

 嘘だ。実際のおれは友達に対して黙れなんて言えない。下手にそんなこといえば「おまえどうしたん?」
と失恋したことを話さなければいけなくなる。気の許せる友達には話したが、そうでもない友達には話したくなかった。そんなやつらにぺらぺら話したら自分の価値が下がると思った。実際、失恋した直後に飲みの誘いがきてそれに参加したが、この話は一切しなかった。おれは成長した。

 しかし、成長したとはいえ心の傷がすぐに癒えるわけではなかった。おれはパチンコに行き海物語を打った。月末でお金もないのに。なにか良いことが起きると思った。

 こんなに苦しんだんだ!絶対今日は当たる!

パチンコの神は厳しかった。当たりはしたが単発ばかり。マリンちゃんの「Lucky」という声が、なぜか今日は、おれを馬鹿にしてるように聞こえた。

 そして、とぼとぼ帰宅していた時、驚くべきニュースが飛び込んできた。おれが受けていた授業が、おれの知らぬ間に対面授業になっていたらしい。すでに二回対面で授業をしているらしい。おれは知らなかった。なぜなら、オンライン授業時代のその授業をフル無視していたからだ。しかも、三回目の対面授業は明日であった。行けるわけがない。お先真っ暗。おれは留年してしまうのだろうか。自問自答した。その時、おれの頭の中ではサムが飛び込んできてこう言うのだ。
        
        「もう一回♡」