こんにちは! 婚活の先生、Kayoです。



今日はなんだか色んな物を頂ける日です。


みかん5個と ポンデケージョ3個。それぞれ違う男性からプレゼントして頂きました♪

モテるわね♪


なんつって(笑)





ポンデケージョは御主人とどうぞ、と言われましたが、



大「もちもち」派の私と、

大「ガリガリ」派の主人のこと、





もちもち美味しいポンデケージョは全部私の身になるでしょう えへへ♪


主人には、なにか歯ごたえのあるものをプレゼントしときます





さて、前の日記で、


「愛」を目に見えるもので測ろうとする癖や
「愛」を証明させようとする癖が


「何か他のもの」=「愛」と勘違いさせる弊害が有ると言いました。



そして、それは

仕事や商売にも その癖が知らず知らずのうちに反映されてしまう、


と言いました。



今日は、それを具体的に書いてみます。




例: 「Q先生の物語」



Q先生、才色兼備の英語講師。 英会話学校Cの先生です。


Q先生は元気でサービス精神旺盛で盛上げ上手なので、
Q先生のクラスはいつも楽しく、生徒達はQさんの楽しいクラスを目指して
学校に喜んで通ってきます。


Q先生は、人気者。

しかもすごい美人で性格も優しいので、Q先生の授業テクニックもあるけれど、
それよりも個人的にQ先生のファン、と言う生徒さん達まで居ます。




中にはQ先生の熱烈なファンまで居て、そう言う生徒さんは、




「Q先生で無いと面白くないよ! Q先生と一緒に居ると本当に楽しいんだ。

毎週 今日はQ先生のレッスンの日だと思うと朝からウキウキしてしまう♪

最近、なんだか人生にハリが出てきたよ。」




とまで言って下さるのです。






そして、

ちょっと高めの個人レッスンチケットまで買って

できるだけ沢山Q先生から楽しい時間を提供して貰おうとさえしています。






最初は週に一時間、団体レッスンに来ていただけのファン生徒さんが


次は週に一回の個人レッスンも入れてくださる事になりました。

Q先生は、自分のレッスンが増えればそれだけお給料も増えるので
自分の努力がお金で報われてとても嬉しい。



そしてファン生徒さんは、もっとQ先生との楽しい時間を過ごしたい、と思い始めます。
英語を習うって言うより、ただQ先生と居る楽しい時間がもう病みつきになってしまってきています。



そこで、また個人レッスンを増やし増やししていき、

結局ほぼ毎日、Q先生の個人レッスンを受けてくれる状態になりました。






Q先生にとっては、このファン生徒さんは、大得意様です。


また、Q先生の熱烈なファンは、この生徒さんだけではありませんでした。


他にも何人も、この様に、Q先生に逢いたいがために
月に5万も10万も英会話レッスンにお金をかけてくださる生徒さん達が出てきました。



Q先生は 本当に嬉しい。


自分のこの「一緒に居ると楽しいという魅力」は、自分の武器だなと思いました。

そしてこの武器を使うと、お金に換えられるんだな、と思いました。






ファン達の中には、特別なお金持ちと言う訳でもないサラリーマンの男性も何人か含まれてました。


彼らは彼女が居なかったので、デートや結婚に使うお金が要る訳でもないし
Q先生と一緒に居られる為だったらそれ位、ちょっと痛い出費だけど頑張っちゃおう!

と思っている生徒さん達だったのです。





Q先生も、


「この生徒さん達、私の個人レッスンに 毎月5万も10万も使って下さって
本当に嬉しいけど、お財布状況は大丈夫なのかしら…???」


とは少し怪訝に思っていました。



ただ、


「まあでも、この人達自身が自分から喜んでお金を払ってくれるんだから、

いいってことなのね。 私には、その価値があるって事なんだわ。」




と思って特に気にしていませんでした。





Q先生は

この生徒さん達が、自分の顔ばっかり見てぽ~っとなっていて、

全然英語の方は、Q先生の話を聞いてるんだか聞いてないんだか



と言う風だし



頑張ってるって言ってる割にはなかなか上達しない




と言う事にも気づいてはいましたが






「ま、上達しなくても お金は沢山払ってくれているんだし、


ま、いいか






と思っていました。





Q先生は、自分のファン達が、Q先生に逢う為に
ちょっと無理してお金を出しているのを知っていましたし、


それが「熱心に英語を勉強したいから」では無くて
「異性としてQ先生を好きだから」と言うのは薄々分かっていましたが




その「ちょっと無理してお金を出してくれる」 = 「私に対する愛情」



だと思っていたので、


それも嬉しかったのです。




そして美人でモテ慣れていたQ先生は、男性が自分の気を引く為にお金を使ってくれるのには
慣れていたんです。自分は男性にとって お金を使う価値がある女だと知っていたのです。




Q先生は、これらの「お得意様」にとても感謝していて
やっぱり他の生徒さん達に比べて特別に大切にしたい、

だって、生徒さん達も私を特別扱いしてくれているのだもの


と思っていました。





Q先生には彼氏がちゃんと居たのですが、



ファン生徒さん達の気持ちを考慮して、
彼氏は居ない事にしていました。




Q先生は、どうしてこのファン生徒さん達がお金を沢山使ってくれているのか本当の処を知っていたので


自分に彼氏が居ると知れたら、こんなにお金を使ってくれる上客では居てくれないかもしれない、

という危惧や恐れもあったので。











さて、この何人かの取り巻きの生徒さん達、
内心Q先生を独占したいと思っていたので、


決して

Q先生のレッスンがいいよ、あなたも受けてみたら?



なんて口コミはしませんでした。

ライバルが増えては たまりませんからね。








ファン生徒さん達が5万10万と自分に対して使ってくれている傍らで

週1の団体レッスンにしか お金も時間も使わない生徒さん達も居ました。




この生徒さん達も、Q先生のファンではありましたが、
あくまでも英語の勉強がしたくて、
しかも無理せず長く続けることによって上達しようと思っていたので



サラリーマン年収300万円時代に さすがにそんなに多額のお金を突っ込むなんて
自分はしたくない、と思っていました。



Q先生が、自分の熱心な取り巻きの生徒さん達を、
自分達とは違って特別に大事にしている事は知っていましたが


「そりゃそうでしょうよ。  

だってあんなにQ先生にお金使ってるんだものね 

よくやるなあ~。  でも自分にはそこまで入れ込むのは無理だわ~」



と、特に気にしていませんでした。




しかしそれでも、あまりにもQ先生が

上客と自分達があからさまに扱いが違うので


「俺たちだって、客なのに。 感じワル!」



と言って 腹を立てて辞めてしまう人も居ました。








Q先生は知らず知らずのうちに、



英語を真面目に勉強しようという意図の生徒よりも (仕事を正当評価して対価を払おうとする人よりも)

自分に色っぽい気持ちを持っている生徒の方を (仕事の評価なんか関係なしにただ理由も無くお金をくれる人の方を)




大事にしてしまうようになってしまっていたのです。









しかし しばらくするとQ先生にも 難しい時がやってきました。



ファンの生徒さんの中に、Q先生と楽しい時間を過ごして

ひととおり満足して、ちょっとこの楽しい遊びにも飽きてきた人が出てきたのです。







Q先生って、ファンにとっては 今マイブームの芸能人!って言うのに似てる存在なんです。


20年前、ヒカルゲンジにあんなに熱狂したファン達、確か「○○クン命!」「○○クンの為なら、なんでもする~!!



って言ってた女子高生が




1年後には、同じセリフなんだけど、

なぜかSMAPに対してそれを言ってたのに、ものすごく似ています。



「あれ?!去年はヒカルゲンジって言ってたぢゃん!?」


と突っ込まれたって、今 旬の芸能人はもう違う芸能人なんです。
もうヒカルゲンジの時代では無いのです。



飽きちゃうもんは仕方ないのです。





と言う訳で、ちょっぴりQ先生に飽きてきたファンのOさん、

ふと我に返ってみると、英会話レッスンに 毎月10万、年間120万使って 毎日毎日個人レッスンに通うのが急にバカらしく思えてきました。


かと言って正直に「飽きちゃったから止めます。」ともさすがに言えないので


「体調が悪くなっちゃって 通えなくなった…」と言って辞める事にしました。

そもそもQ先生が目的で、英会話なんてたいして上達したいとも本当は思ってなかったので
レッスンを減らすのではなくて、学校自体を辞めてしまいました。






また、同じくファンであったNさん、リーマンショック以来の不景気で、
会社の待遇が悪くなってきていました。リストラの噂が会社中に流れ、皆が「誰が切られるのか?!」と疑心暗鬼の嫌~な雰囲気。

こんな風に財政的に心配になってきた時に、
なんだか実際に使いもしない英会話に
毎月5万払っているのが負担になってきました。


でもQ先生に「お金が無いから」と言う格好悪い理由を言うのは嫌だったので

「仕事が忙しくなっちゃって 通えなくなった」と言って辞める事にしました。



後にはなんだか「敗れた」様な気持ちが残りました。








OさんもNさんも、大して英語も上達しなかった割に 不必要な程お金を無駄遣いしてしまったバカな自分を認めたくないものです。



こういうお客さんほど、後で

「Q先生って、なんだかんだ言って 色気で上手に 生徒のお金を使わせるのが上手なんだよ~。」

「私も上手に口車に乗せられて、結構な額を使ってしまったよ、バカだったなあ」


と言って、一応反省してるフリはしてるけど、
結局Q先生が 口が上手なのが悪い、 みたいに言います。

つまり自分は被害者で、自分が悪くは無いんだよ、と。









ちょうど同時期、Q先生の彼氏までリストラに逢ってしまい

お金のかかる女、Q先生に尽くしたり貢いだりできなくなってしまいました。



そこで彼氏、

「ごめん。 しばらくはご飯も驕ってあげられないと思う。」とQ先生に言いました。




Q先生は「お金を使ってくれる」 =「愛情」だと思っていた節があるので、

「彼が急にお金を使ってくれなくなった」=「急に愛が冷めた」 と思いました。





そこで、

「何よ、私には他に愛してくれる人(=お金を使ってくれる人)は沢山見つかるんだからね!」


と急に自分を愛してくれなくなってしまった彼氏にキレて、
別れてしまいました。









こんな風にして、Q先生の一時期の黄金時代は過ぎて行ってしまいました。



なんだかんだ言ってQ先生も34歳。

もしかすると、仕事での「お色気作戦」もそんなに長くは使えない手かもしれません。



しかし、Q先生は、今まで基本的に


「愛想よく」「媚を売って」「生徒さんに個人的に気に入って貰う」


と言うセールスのやり方ばっかりしてきたので

生徒さんを増やす為に 他にどうしていいいのか分かりません。





若さと美しさだけで勝負できないなら、

「優しくしてあげる」「個人的に特別な感情を持っているようにふるまう」



等で、カバーするしかありません。




そこで、生徒さんに時間外に まめにお手紙を書いたり
お電話をしたり、学校の外でもちょっとしたデートをしたりし始めました。

学校に来てくれないとお金になりませんから、生徒さんと「同伴」して
学校のレッスンにやってきたりもし始めました。





そう、 Q先生のやり方は、ホステスさんと全く同じ手法なんです。



ホステスさんがいけない訳じゃないですよ

ホステスさんは Trickyじゃないからです。 
ホステスさんは 楽しい時間を売るのが仕事だと言っているし
お客様もそれをちゃんと明確に知っているからです。





でもQ先生は英語の先生なんだから、
英語を教えると言う価値を提供する事を重視せず、

ホステスさんの真似ごとをやるという、
ちょっとずれた事をやると 後で困る訳です。





ホステスさんの場合は、楽しい時間を提供する仕事をすると言う上で いい仕事をする優秀な女性

Q先生の場合は、英語を教えると言う仕事をすると言う上で いい仕事はしていないまあまあな女性



だからです。



Q先生は、ファン生徒さん一人一人とバーチャル恋人みたいな雰囲気を作り始め
一人一人のフォローに駆け回る事になってしまいます。

たまには休みたいのに、別にゴルフなんかやりたくないのに
おつきあいで早朝からゴルフに行かなくちゃならなかったりします。


Q先生は1日に24時間しかもっていないので、
ある一定以上の数のお客様は、持ち切れない事になってしまいます。


と言う事はすなわち、収入は限られてくる、ある程度以上は伸びない、

と言う事になります。




こんなに一生懸命身を粉にして働いているのに
頑張っても収入は10%増し20%マシにしかなり得ない訳です。





こんなんで、50代越えても体力も色気も持つのでしょうか?
かと言って彼氏とは別れちゃったし、すぐに永久就職もできなさそうです。


他に彼氏もできるでしょうが、早くしないとまた老いて不利になってしまいます。

しかも、サラリーマンの年収が下がっているこの時代、Q先生にふんだんに「愛」を与えられる彼氏候補の絶対数もどんどん減っていってしまっているのです。

Q先生は将来に不安感を持っています。








これから英語学校に行こうと思って英語学校を探している人は、
やっぱりいい仕事をする先生が居る学校に行こうと思うものです。


しかも なんだかQ先生については 悪い口コミまで聞くではありませんか。




Q先生の処に行ったら 楽しいかもしれないけど
お金を上手に巻き上げられるそうだし、その割に 大して上達しないみたいだ。


本当に真面目に英語を勉強したい生徒は、


長く勉強を続けたいので


客単価の安くて済み

ちゃんと英語教育の実績の高い学校

ちゃんと真面目に勉強する生徒が尊重される学校



に行こうとします。


良い生徒は そっちに学校に集まってしまうのです。

よって、学校の名声もそっちの学校に集まってしまいます。






Q先生は、一生懸命良かれと思って仕事をしていただけです。
自分の強みを生かして、自分なりに得意な営業をしただけです。

別に美人なのも、盛り上げ上手なのも、異性に特別に気に入られがちなのも
罪ではありません。



本当に可哀想です。



でも、Q先生も、

「お金」や「特別扱い」や「ちょっと無理」 で愛情のあるなしを測ろうとしていなかったら





低額しかお金を使ってくれなかった生徒さん達からも
愛されていた事に気が付いていたでしょう。






そして そう言う 「ちゃんと英語を勉強する気のある」生徒さん達を
もっと大事にしていたでしょう。







そうすれば、英語教師としてのQ先生の名声も上がったかもしれません。

そう言う生徒さん達は、特別隠された意図が有る訳ではないので
Q先生のパフォーマンスが良ければ
ちゃんとQ先生の良い口コミを広めてくれたでしょう。






「お金使ってくれる」=「愛」に見えていなかったら、
Q先生もファンの生徒さん達に、




「お金を使ってくれる」を減らしてもいいんですよ?



ともっと簡単に言えたかも知れません。



でもQ先生には、「お金を使ってくれる」が減る = 「愛情」が減る  だから、

それは 重大な苦痛なのです。



もしそんな重大な意味を「お金を使ってくれる」に付けていなかったら

そうしたら生徒さん達に無理させず、長く通って貰えたかもしれません。



そして、本当に生徒さん達に価値を提供でき、
いい仕事をする先生という評判も付いたかもしれません。




これが、「お金を使ってくれる」という目に見える事で 「愛」の量を測ろうとした場合、
仕事に悪影響を及ぼしてしまう一例です。




目に見える物事で愛情のあるなしや量を測ろうとしてしまうと、
勘違い、何故だか分からないけれど上手くいかない、と言う状況が起きてきてしまいます。



ま、他にも色々悪影響は考えられるんですが
長くなりましたので今日はこの辺で。